直感とは非科学的なものにあらず
直感とか発想力とかっていうと、一見ものすごく非科学的なものに思われるけど、別に神さまが限られた一部の人の頭に、クルクルクルドーンってでっかい閃きを落っこどしているわけじゃないし、結局は本人の努力の積み重ねのたまものだと思うのです。
努力っていうとなんだか仰々しくて、当の本人にしてみればそんな気はさらさらないって話になるかもしれないけど、本人の意識しているしていないに関わらず、頑張っている頑張っていないに関わらず、日常の中でのその人の視点のもち方や考察の積み重ねが、ある瞬間に起こる直感とか発想力につながっていると考えたほうが自然でしょ。クルクルクルドーンよりも。
そして、その直感や発想力を実際に形にする人は、ものすごい集中力でもってそれをアウトプットしようとし、その過程で試行錯誤を繰り返してそれでもあきらめず、最終的にそれを固体化しているんじゃないかと思うわけです。程度の差はまぁいろいろあるわけですが、「ちびっこいのを数えるほど」なら私も経験があります。
といっても、私が言うだけじゃ説得力に欠けると思うので、エライ人にご登場いただきましょう。アメリカの哲学者、ジョン・デューイさん、どうぞこちらへ。
「直感は現実においては、長い期間においてゆっくりと養なわれるものであるが、(現象的には)古いものと新しいものとが出会ったときに、あらゆる形体の潜在意識(コンシャスネス)の中で再整理が起き、それがまるで天啓のひらめきのように素早く、予期していなかった突然の調和(ハーモニー)によって、再整理されることである」
「以前からその問題に関連のある事柄に意識して夢中になっており、ああでもない、こうでもないとくり返し考えていた人でなければ、めったにこうした発明、発見や解決といったものは生まれてこない」
カタカナの人が言っているとなんだかそれっぽいでしょ。え、そんな人知らない?いや、まぁ私も知らない人なんだけど。結果オーライですよ、こういうのは。思いたければそう思えばいいんだから。
私は「直感や発想力は限られた人に生まれながらに備えられている才能で、後天的に身につけるのは難しいものです」って思っちゃうと、先がないじゃない……って悲しくなるので、後天派に一票を投じて頑張ります。実際、すばらしい直感や発想力を発揮している人は十分に頑張っているし、心から尊敬の気持ちをもって向き合いたいと思うのです。
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