真実を語らう庭
これも実は14日に書いているのだけど、13日のことだったので、13日のお話ということで。まぁ、良しとしよう。
この日はまだ個人的に繁忙期の真っ只中にあったのだけど、とにかく重要な会があったので、夜はそこへ向かった。昔の同僚数人と会う予定だったのだけど、彼女たちは私にとってもう本当に大切な人たちなので、久しぶりに久しぶりの顔がそろって、本当に嬉しかった。しみじみと感動すらしたし、帰るときは涙が流れてきそうな勢いだった。
顔を合わせてテーブルに向き合えば、こうやって席を並べて仕事をしていたのを昨日のことのように感じるし、冬の夜空の下みんなで通勤路を歩けば、明日だって同じように一緒にこの道を歩いて帰れる気がする。実はそんなことは決してないんだけど、その距離感が切なくもあるし、そういう物理的な距離ができてしまっているにも関わらず、そんなことを一切感じさせないフィット感が心強くもある。不思議な幸せを味わえたひと時だった。
彼女たちと話をしていて思ったのは、一人一人のことはもちろん、彼女たちと共有する空間や空気感を私がとてもいとおしく思っているということ。それは、そこに真実があるからなのだということ。変にとりつくろったりせず、自然のままにお互い心配りをして「真実」を共有して過ごした仲間という感じだ。
長く時間と空間と仕事を共にする仲間が「嘘」をベースに関係性を築いても、いつか崩れ落ちるだけだし、それではもったいない。彼女たちと過ごした空間は、実に純度の高い真実空間だったし、そうあるように無意識に努めていた面もある。その時間の積み重ねがあるからこそ、今となってしまえばそこが職場であれ、どこかのお店であれ、みんなが集まればそこを「真実を語らう庭」にするだけのパワーを持っている。嘘はない。遠慮もない。だけど温かくて、心配りがあって、真実がある。この信頼関係は強いと思うし、居心地がいい。
離れていても一人一人のことはよく思い出すんだけど、話をしたところ、私もふわふわ飛んでいく天女役で夢に登場させてもらえたりしているらしく、ここの話も読んでもらえたりしているらしくて、とても嬉しい。最近お母さんになったコは、2005/8/25の話を思い出して陣痛を乗り切ったらしいから、妊婦の方はよろしければお試しください。この話で乗り切れるって、すごい翻訳力。
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