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2005-12-25

ピーター・ドラッカー氏

これはしびれる。求婚したくなるほどカッコいい。まだ読みかけの彼の本を抱きしめて、心から敬意を表する。そして、遅ればせながら哀悼の意を捧げる。95歳、老衰で先月亡くなってしまったのが本当に残念でならない。現代経営学の父とも、マネジメントの発明者とも呼ばれたピーター・ドラッカー氏。あぁ、読むのが遅いんだよなぁ、私。でも、遅かろうとこの出会いに心から感謝。

果てしなく広い視野で世界を洞察し、そこから今を生きる私たちが認識すべき要点を不純物を取り除いた形で浮かび上がらせ、直截簡明な言葉で届けてくれる。そして語られる言葉の根底にはいつも、真実を探求し、それを受け止めるまっさらな心と、人に対する深い愛情が感じられる。あぁ、カッコいいなぁ。

彼の本がこれだけ評価されているのは、世界中に彼の本に感銘を受ける人があふれているから。みんな、大変な思いして仕事してるんだよなぁと思う。私が3kgぐらいの重みで苦悩しているとき、25m先のドラッカー読者は5tくらいの重みを支えながら仕事をし、50m先のドラッカー読者は500tくらいの重みに耐えながら仕事をしているのだろう。

各々が自分なりにドラッカー氏の言葉を反芻しながら仕事をしている。私も自分なりに彼の言葉を吸収して、彼が生きたのと同じ世界を生きていたい。広く果てしない、真実を基盤にした、目的的な世界を求めて生きていたいと思う。

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