コーヒーやさんの常連
このところ日中席に座っている時間が極端に少ない気がする。会議室にこもっていたり、トレーニングルームにいたり、お客さんのところに行ったりしているうち、あっという間に日が暮れてしまう。最近は夜5時には暗くなってしまうということもあるんだけど。とにかく夜6時くらいにようやっと落ち着いて自席に腰をおろし、「さて、これからが本業だぞ!」と気合いを入れ直すことになる。
と、その前に近くのコーヒーやさんに行くのが習慣化している。タバコを吸う人の「一服」にあたるものだ。おおよそ同じ時刻に現れて毎度おなじみの注文をするので、一人の店員さんは私の顔を見ると注文する前からカフェアメリカーノを作り出す。注文しようとすると、「カフェアメリカーノですね」と確認される。私は「あ、はい」といつもなぜだか少し恐縮して応えている。なぜだろう。
そういうやりとりのとき時々思うのだけど、私はコーヒーやさんでもご飯やさんでも居酒屋でも、あきれるほど飽きずに同じ注文を繰り返す性質なので、こういう店員さんの心遣いはそのままありがたいものとして受け止めるのだけど、時に注文を変えたい人にとってはあるいは迷惑だったりしないものだろうか。
自分がいつも注文するコーヒーを先回りして作ってくれちゃっているのがわかったら、もし他のコーヒーを飲みたくても気を遣って違う注文をできないのではないか。まぁ強い意志で他に飲みたいものがあれば別かもしれないけど、そうでなければ。それくらいの意志ならどっちに流されてもいいのかもしれないけど、見方によっちゃ機会損失といえるかもしれない。まぁ、そういう人にはそういう人に向けた別の心遣いをしているのかもしれないし、それはそれでステキなことだということになるんだけど。
とにかく私は毎日のようにコーヒーを買い求め、比較的短い待ち時間でおいしいコーヒーを手にすることができており、それを手になんともいえない幸せ感をじわぁーんと味わう。それでお姉さんにお礼を言って会社に戻って、腰をすえて思考する仕事に入る日々。コーヒーやさんには大変お世話になっている。
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