臆病者
常日頃から小心者という自覚はあったけれど、自分が臆病者だと思ったのは久しぶりだ。しばらくこの言葉を忘れていたけれど、友だちからのメールを機に我が身を振り返ると、私も相当に臆病者している状態だな、と思いいたる。
寄りかかるところなしにずっと自分の足だけで立っているのはなかなか大変なものだけど、臆病者にとっては、何の確証もなく誰かにちょっと寄りかかっていいですか?と尋ねるより棒立ちしていた方が心的ストレスはずいぶんと軽い。臆病者はそういう回避を重ねていくことで、変なところに一所懸命筋肉を蓄えて、その筋力でもって強くたくましく生きていくのだ。そして時々支えきれなくなってガクッとしゃがみこむ。もっと普通のところに筋肉をつけないと。
それにしても、なんなんだ、この切ない病は。6月はね、もう仕方ないみたいです。察するに、星座とか血液型とか関係なく、きっと横の人も後ろの人も皆切ない(ということに勝手にしてしまう)。臆病な自分に押しつぶされそうになっている(ことにしてしまう)。みんなきっと隠れたところでとてもとても切ないのだ(ということにしてしまう)。そう思って、お互いに労わっていきましょう。
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