京都の伯母さん
仕事や仕事の類のものがにわかに勢力を増している。加えて週末は週末で先週・今週とも金・土に異なる会合があり、新旧様々な人と交流を深める機会をもったりもしている。そうそう私はこの週末初めておかまバーも体験した。イメージ通り良かった。(あ、派手な感じのじゃなくて、おかまのママが一人できりもりしてるお店。10代でデビューして今50というから私より女性歴長い)というわけで?私にしては随分とオトナな繁忙期を過ごしている。
しかし、この週末に発生した仕事でこれからさらに忙しくなる。しばらくは会社と家の往復で頑張らねば!と気合入れたところで今日母から電話があった。
京都の伯母の容態が急に悪化して、あと一週間もつかもたないかというところらしい。伯母は数年前から癌を患っていたのだけど、昨年末に東京で何年ぶりかの再会を果たした時はたいそう元気そうだった。華やかなスーツに美智子さまがお召しになるような帽子をかぶって、それはそれはとても生き生きとしていたのだ。京都から東京へも一人で新幹線に乗ってきたというし、写真を撮るとなればお洒落なスーツ姿で「シェー」のポーズをとってみせるし(父方はそういう家系です)、すっかり快復しているものと安堵した矢先。昨年のクリスマスに具合を悪くして入院。癌が肺に転移してしまったのだという。
振り返ってみると、伯母とはこれまで数えるほどしか会っていないのだけど、私は彼女がとっても大好き。私が生まれる前から京都に住んでいて、小学生の時兄と二人だけで新幹線に乗って泊まりにいったことがある。その時一緒にピアノを弾いたり花火をしたりして以来、私は彼女のことを心から慕っている。ひょうきんで、愛嬌があって、愛情深くて。子どもの頃にもらった愛情は、今尚心の中に息づいている。
母の電話を受けて、一気に涙がぼろぼろ出てきてしまった。母は私が泣くなんて思っていないから、「あら、風邪ひいてるの?」なんて言ってたけど、「泣いてるんだってば…」とも言えず、電話を切るまで音を立てずに涙を流した。仕方ないことなのかな、とも思う。でも、連れていかないで、って思う。理屈じゃなく涙がこぼれてしまう。好きな人とはずっと一緒の世界に住んでいたい。できないってわかっているけれど。残酷にもわかっているんだ、そんなこと。
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