かに道楽の秀逸コピー
地下鉄で移動中、ふとドア脇の広告に目がとまる。かに道楽の広告コピー。
「かに料理で宴会を企画すると、集まりがいいのはなぜだろう」
一気に胸を射抜かれて、背景のかに料理写真そっちのけでコピーに見とれてしまう。はぁ、なんて素晴らしいコピーなのだろう。じーん…。私はその道の専門ではないので、専門の方がどう評価するのかは全くわからないけれど、個人的にかなり拍手喝采なコピー。
一目見ただけで、私の頭の中に自然と映像が流れ出す、というのがスゴイ。
駅の階段を駆け下り、ドアが閉まる瞬間に中堅営業マンが滑り込んでくる。周囲の視線を感じつつ、ふぅーっとため息を一つ。電車が動き出せば「無理なご乗車はおやめください」と車内放送に叱られ、頭の中で「俺のことだよ」と呟きつつ、ドア脇の手すりにもたれかかる。目の前には色鮮やかなカニ鍋の写真。「あぁ、そういえば部長に忘年会の幹事頼まれてたんだっけ。このくそ忙しい時に…。お店どこにしようかなぁ。集まり悪いと部長がすねるしなぁ。」というところで、このコピー。
「かに料理で宴会を企画すると、集まりがいいのはなぜだろう」で、即決。
幹事の心をわしづかみである。この、ため息交じりに手すりに寄りかかった時にふと目にしてしまうような広告の位置もたまらなくしびれる。なんだか、とても絶妙な感じ。やっぱり、じーん…。いや、ただただ、それだけなんですが。
« 同じ釜の飯つながり | トップページ | 父の還暦祝い »
コメント