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2004-11-30

限りあること

先週末、永遠の命を持つ霊的存在が登場するマンガ本を読んだ。私は時々ふいに死というものがとても怖くなることがあるけれど、「終わりのある人生」より「終わりのない人生」の方が、実はずっとずっと怖いよなぁと思った。

今日、私ともう一人の同僚が年末で退職することを上司がチームメンバーに発表した。上司は、限りあるこの1ヶ月を有意義に過ごすよう話をしてくれた。なんだかとても心に染み入ってしまった。

おうちに帰ると、久しぶりにこのページを見たという友人からメールが届いていた。「何においても終わりがあると思うから、一生懸命になれたり今の自分を幸せだと思えたりする。人間に死というものがなくて、永遠に生きてなんてことがあったとしたら、それは絶望でしかないと思う」というようなことが書いてあった。

偶然、だろうか。そんなことは最期までわからないけれど、私はこの3つの重なりをしっかり受け止めて、その限りを確かな力に変えていきたいと思った。

2004-11-29

無事内定っぽい

そんなわけで、しばらく閉口しておりましたが復活です。本日先方からいただいたメールによると、どうやら問題なく内定いただけるようです。

先週は木・金曜と日に日に心配が増幅。1コ前の「話」も、書いてはみたもののこんな縁起の悪いものを載せておいては決まるものも決まらない・・・と、アップせずに沈めておいた次第。言霊とまではいきませんが、言葉の持つ力を結構信じるタチでして。

またこの週末も、すでに転職する宣言をしてしまった家族と都内で会うことになっていたものだから、「いや、実はまだ本決まりではないようでして…」と正確な状況を速報。ダメだった時の衝撃を和らげる努力は惜しみません!って、そんなところでいくら頑張っても仕方ないのだけど。

いやいや、とにかく無事にお話が進みそうで、本当に良かったです。ふぅ。

2004-11-24

内定してなかった…?

今日は、内定通知と就業規則の説明があるということで、会社帰りに来年からお世話になる予定の会社へ向かった。今日は本当に夜からが大変だった。

少し余裕をもって会社を出たのだけど、途中山手線で人身事故が起きてしまい、一斉に運転見合わせ。仕方ないので、早々に電車移動をあきらめ、先方に一報いれてタクシーに乗り込む。乗るやいなや「すみません、カード使えますか?」と確認。だって1200円しか持っていないのだもの。こんなことになるなんて思ってなかったんだもの。で、カード支払いOKということで、ひと安心。あとは、できるだけお金かからずに、できるだけ時間遅れずに到着するのを願うのみ。やっぱり所持金を上回ってしまい、1400円くらいをカード支払い。

予定時刻は過ぎてしまったものの、なんとか数分遅れで到着。すると人事の方より、今日は社長と役員による面接との説明。えぇ!私、まだ内定いただいてなかったんだ・・・と、平静を装いつつ、心臓がぽろりん。というわけで、何の準備もないまま乗り込んでしまって、最終面接に突入。緊張はないものの何とも締まりのない話し方となってしまい、情けないなぁ、申し訳ないなぁと反省しきりで面接終了。

私は肝っ玉が小さいので、こういう場合本当に最悪の事態を想定する。今日みたいな事態には、ここで社長が「あんなコ、雇えん!」と一言おっしゃったら、どんな形式上の面接であれきっと内定はなくなるから、そうしたら来年どうやって生きていこうとか、内定取り消しは免れたとしても減俸は十分ありうるとか、あれやこれや。そうやって最悪の事態が発生しても現実をしっかり受け止めて対応できるように心の準備をする習性があるのだ。

これをしておかないと、本当に起こってしまった時立ち上がれなくなってしまうから。そんなわけで、次のご連絡をいただけるまでは、何が起こってもいいよう最悪の事態に想像を巡らせながら静かに暮らすことになりそうである。うぅ。

2004-11-23

くったりずっしり

ちょっと、くったりしてしまった。ここに書きたいこともいろいろあるし、やらなきゃいけないこともいろいろあると思うのだけど。

チームメンバーを一人ずつつかまえて退職の話をしたこと、友人の転職相談にのったこと、前から一度訪れたかった重要文化財の旧岩崎邸(明治時代に建てられた素敵な洋館)を見学したこと、初めてミスターミニットの門をたたき重傷のブーツを直してもらったこと、同僚と飲みにいっていろいろ話したこと、ぜーんぶここ数日に起こっていて、ここに残しておきたいことなのに。

書きたいことを一つ一つ掘り下げていくことが、なかなかできないでいる。今の職場に残していきたいことも、次の職場に向けてしておきたいことも、あれこれあるような気がするのに、いざ考えをまとめようとすると、頭がぽかーんと口をあけてしまう。

退職というのは、いいとか悪いとかそういう問題とは別に、やはり人に多大なご迷惑をかけてしまうものなのだなぁと、そんなことはとっくに知っていたはずなのに、改めてずっしり感じてしまって、ちょっとくったり。少し休めの姿勢をとって、空回りしないように気持ちを切り替えて、自分にできることを一つずつやっていこう。

2004-11-19

人の世はドラマチックに

本日、同じチームの同僚からこっそり報告を受けた。だんなさんの仕事の関係で、急遽年末で退職することになっ た、年始より関西に移り住む、という。以前からそういう選択肢があることは聞いていたのだけど、いずれにせよもう少し先の話だと聞いていたので、見た目静 かに激しく動揺してしまった。

そうなると私と同時期の退職となる。当事者の私が何と言える話でもないのだが、立ち上げメンバーとして一年という時間をかけて育ててきた人材が、2人同時 に退職してしまうというのは、ちょっと苦い状況である。そしてまた、彼女はこの一年ものすごーくチームに貢献してきた人でもあるのだ。

ただでさえ多忙極める上司に、意に反しつつも無理難題な豪速球を投げつけてしまっているようで、本当に心苦しい。他のメンバーにとっても大きな衝撃である ことは間違いない。かといって、私たちもそれぞれに、今の自分の頭で考えられるだけのことを考え抜いて答えを出したわけで、その結論を変えられるというの でもない。

これはこれで、仕方のないことなのだけど。なんと言いましょうか、人の世はなんてドラマチックにつくられているのだろう、と思う…。自分にできること、本腰入れて取り組んでいかねば。

2004-11-15

顔合せ会

久々個人で受ける仕事がやってきてくれた。とあるメルマガの編集の仕事。わーい!嬉しいな。ということで、今 日はその顔合わせ。業務を発注してくださった方や、そのメルマガでコンテンツを執筆してくださる方、お二人と仕事をご一緒されている方々とのお食事会に参 加してきた。

私は生来の人見知りで、「会」というのに参加するのがたいそう苦手なのだけど、そんなレッテルも吹っ飛んでしまうほど、今晩は本当に参加できて幸せだったなぁと思う。

どうまとめていいのかよくわからないけれど、それぞれタイプは全く異なるというのに、皆生き生きとしていて、温もりがあって、率直で善良。自分の仕事を大 切にしている感じ、仕事を通じて関わっていく人たちを大切にしていこうという感じが伝わってくる。自然と、顔がほころんでしまう。

こうやって人の顔が見えてくると、あぁいい仕事しよう、頑張ろうって思いが高まってくる。顔合わせって、プロジェクトを成功させる上でとても大事なのね、ということを実感した。

といっても、開けば良いというものではなくて、顔合わせの場でどういうふうにコミュニケーションを深めていけるかが、きっととても大事なのだ。集まったみ んなが自然と、あぁいい仕事しよう、この人たちと一緒にプロジェクトを成功させたい!と思えたなら、それはとても意味のある顔合わせ会なのだと思う。

今回は全くもって「おんぶにだっこ」で楽しませていただきっぱなしだったけれど、私もいつか意味のある顔合わせの場を生み出せるような素敵な大人になりたいなぁと思う…。願う…。祈る…。ひとまず、今回の仕事、頑張ろう。

2004-11-13

同僚と鍋パーティー

今晩は同僚のおうちで鍋パーティーをした。パーティーといっても二人だけのささやかな会なのだけど、自分のおうち以上かと思うほど落ち着くところで、のんびり心地よいひと時を過ごさせてもらった。

彼女が昼間手作りしてきたブーケのこと、おうちにいっぱいいるマトリョーシカのこと、最近吉祥寺の古本屋で買ったというバーバパパの絵本のこと(というより、バーバパパの生立ちと作者の偉大さについて)。お鍋をつつきながら、そんなおしゃべりをのんびりと。こういうの、とっても幸せ。

久々に包丁を握り、久々に温かい鍋を囲み、久々にコタツに入り、久々にテレビを観て、久々に全身でほぉーっとした。

2004-11-12

現場復帰します(転職宣言の巻)

2004/10/9の「話」で、そろそろ仕事の契約更新時期も迫り、自分の納得する答えが出せるよう具体的な動きをとってみる時期だと書いた。それで実際動きをとってみた結果、年内で今の会社を退職し、来年から某人材派遣・紹介会社に勤めることになった。その中で、再び教育を軸としたキャリア支援に立ち位置を戻して、仕事をすることにしたのだ。

今回の転職は知人の紹介でお見合いをしたような感じなのだけど、先方とはもともと面識があり、以前にも別の方から同様のオファーを頂いたことがあった。それで先日実際に出向いて面談させていただいたところ、当時より随分その辺りの人材獲得問題が深刻化している様子で、本当に私で大丈夫なのかと自ら問題提起してしまうほど歓迎ムード満点だった。期待値が高いのは有り難くもあり、恐ろしくもあり。小心者で…。

それはさておき、詳しくお話を伺ったところ、とにかく私が今後(ひとまず2005年イメージ)注力していきたいところにぴったり合致する仕事だった。対面でのキャリア支援の場を得られ、その会社の各部門の皆さんとの連携によって私が人に対してしたいことを最大化して実現できる可能性を感じた。また、私がまさにこれから活かしていきたいスキルを発揮でき、伸ばしていきたいスキルを伸ばせる場とも思えたのだ。

ただ今の会社の魅力は先の「話」にも書いた通り。当初は両社の理解もあって兼業の道も考えたのだが、新しい会社に期待されていることを具体的にイメージすればするほど、決して片手間でできる仕事ではないと思う。また私自身中途半端にやって「二兎を追う者一兎をも得ず」に陥るのは絶対にいやだ。

何より私の力量で二足わらじに挑戦したら、早々につぶれて支援する対象の皆さんにご迷惑をかけてしまうのが目に見えている。それでは意味がないし、支援する相手には私の全力でサービスを提供したい。そうなると、結論を出すのに時間はかからなかった。私は新たな一兎を追うことに決めた。

先月末にそんな話が一気に進んでいって、今月初め今の上司へ状況報告。今週細かな契約に関するヒアリングということで再度新しい会社を訪問して、「これってもう確定(内定)したということで良いのでしょうか…」と情けない質問を投げ、先方のYESの返事にほっと胸をなでおろしたところ。小心者なり。

ひとまずこちらの方は落ち着きそうなので、来週中にも大切なチームの仲間たちに一人一人お話していこうと思っている。この件を通じて持てる対話の中で、自分自身がこの一年チームの中でどのような役割を担ってこられたのかを整理していこうと思う。そしてその役割の中で、残り一月半ではあるけれど、静かに、確かに、引き継いでいけるものがあればいいなと。それだけが、今の私がみんなにできる精一杯のコトなのだと思う。

2004-11-11

つながりを育むこと

ちょうどひと月くらい前から、学生時代の友だち、前々職や前職でお世話になった人たちと、ここ最近にない活発な接触機会をもっている。図らずも、という側面もありつつ、私が今転機の只中にあることもどこかで関係しているのだろうと思う。

自分が以前いた場所で出会った人たちときちんとつながっているということ。これは、本当に嬉しくて、本当に有り難いことだなと思う。こういうつながりを大切にしていきたいと改めて思うとともに、今の職場でお世話になっている人たちとも、こういうふうに形を変えてつながりを深めていけたらいいなと思う。そんなことを強く意識する今日この頃。

2004-11-07

都会のそぞろ歩き

今日は正午に表参道で学生時代の友だち2人と待ち合わせ。お天気の良い日曜の昼下がり、青山通り沿いをふらふらっと散歩して、ランチはエルトリート(青山ラ・ミア店)というメキシコ料理やさんへ。COCO'Sが展開しているお店で、まさにファミレスのメキシコ料理版という感じ。お昼だけ空いているのかいつも空いているのか…、とにかくガラガラで、ゆったりのんびりおしゃべりを楽しみながらタコスをおいしくいただいた。辛味もお子様舌の私には程よい。ということは、大人舌の人にはかなり物足りないのかもしれない。尚、お店のご好意(ミスとも言う)により私の飲み物代は請求されず、お代900円弱。

その後、また青山通りを渋谷方面にそぞろ歩き、気が向けば横道にふらり。かわいいカフェを見つけたり、素敵なインテリアショップを見つけたり、お金持ちなおうちを外側から鑑賞したり(洗濯物を干す洗濯ばさみは、お金持ちも同じの使ってるんですね)。そんな事を楽しんでいると、ぽんと骨董通りに出ていて、また青山通りに戻ったり名も無き小道にそれたりを繰り返す。そうしてふと気がつくと、六本木通り沿いのモンスーンカフェ(南青山店)の前にいた。あぁ、道はつながっているのだなぁとしみじみ思って、幸せになってしまう。

そこで休憩ということで、テラス席に座り、またまたおしゃべり。その後、日も暮れてお腹も空いてきたということで、店内の方へ移動して晩ご飯。パッタイ(焼きビーフン)やらグリーンカレーやら温野菜のサラダやらをぱくぱく食べる。いやぁ、今日一日、久しぶりによく歩き、よく食べ、結構しゃべりました。その後、また六本木の駅まで歩いて解散。時刻は夜7時。うん、良い一日だった。

2004-11-02

だだっこのように

今日みたいな日は、とっても一人ぼっち感を味わってしまう。別段無理してというわけでもなく終始笑顔で話をして、会議室を出て、自分の席に戻って、後片付けをして、帰宅の途につく。

一人でずんずん歩いて、ずんずんと歩き続けて、ビルから少しずつ少しずつ離れていく。ずいぶんと距離が開いてしまった時に、なんだか一気にじわぁーって、心が丸ごと寂しい気持ちに覆われてしまって、本当に本当に一人ぼっちになってしまったような気がする。

こういう時に特有の寂しさがある。そう、これまでに何度か経験したあの特有の感覚。それでも、自分で決めた事だから、大丈夫。これはこれで存分に味わって、大切に味わって、新たな一歩を踏み出す。

ここで得たものを失ってしまうわけではないから。大切にしようという気持ちを生かし続けることができれば、それはきっとこの先だってずっとすくすくと育んでいけるはず。

だけどやっぱり、今日ばっかりは堪えるのだ。それはもう、仕方ないのだよ。それとこれとは、別なんだもの。

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