課題を共有すること
今週半ば、1ヶ月に一度行っている上司と一対一のミーティングがあった。そこで私がある課題を口にしたところ、上司からとてもありがたい解決の糸口を提示いただいた。私はその時までそんな解決策は受け入れてもらえるはずがないものとして、発想する前からあきらめていた。思いついたとしても、それを提案する度胸はなかっただろう。
自分の抱える課題が何なのかを具体化して自分なりに解決策を考えてみることはとても大切なことだ。でも、自分の頭の枠内だけで完結させてしまっていては、いつまでも自分の考えられる可能性を超えた答えに行き着かない。世の中には、いろいろな面で自分にないものを持っている人がたくさんいる。それは紛れもない事実だ。そういう人たちに自分の課題を共有することも、自分の可能性を高めていく上でとても重要なことなのだと実感した。
これまでも、人と関わったり本を読んだりする中で、ささやかながら自分なりに、人から何かを吸収することに努めてきたつもりだ。でも、一方的に「吸収」するだけではやはり自分サイズで、どこか限界があるのだ。時には双方向の関係性の中で、勇気をもって「依頼」したり「相談」したりすることが大切。そこには「吸収」とは全く異なる人と人とのつながり、つながることでしか起こりえない化学反応のようなものが生まれるのだという気がする。
私のような臆病者にはなかなか難しい行為だったりするけど、自分で勝手に答えを決めつけてしまっていては、いつまで経っても自分が描ける範囲のちっぽけな成長しか遂げられない。勇気を出して一歩踏み込んでみる。周囲から学びを得ながら課題を乗り越えていく。その方がずっと、自分の可能性も高められるし、結果的には自分が人の力になれる可能性も高まるのだ。度胸だ。
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