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2004-09-17

勉強会の講師を体験する

なんとなく今週は、病院立ち寄りで遅刻というのもどうかというお仕事状況だったので、週末まで「健康だけど空腹の人」を続けてしのいだ。特に木曜日は、もともと「魔の木曜日」と呼んでいるほど多種の業務で慌しい一日なのだけど、さらに今週はチームメンバー向けの勉強会の講師をやることになっていて、本当にてんてこまいだったのだ。

勉強会といっても、何か立派な人が教壇に立って講演するといったタイプのものではなくて、私みたいな一介の素人さんが話す(こともある)かなりフランクなものではある。とはいえ、講師は講師。教育業界長く、素晴らしい講義も数多く見てきただけに、これは非常にプレッシャーなのである。おいしいものをたくさん食べていると、自分の作った料理がウマイかマズイかもよくわかってしまう。しかし、当然のことながら料理の良し悪しを適正に評価できる能力と料理をうまく作れる能力は全く別物である…。

お題は、私がキャリアカウンセラー講座を受けて学んだ中から私たちの業務に活かせるところを共有してほしいというもの。まぁかなりかぶっているので、活かせるものを挙げるときりは無いのだが、話す時間は最長30分のミニ講義、それもこのへっぽこ講師がきちんと講義をできるネタに限られてくるので、焦点は結構あっさりと絞れてしまう。が、その要素をどう伝えるのかが非常に大きな問題なのであって、ここしばらく頭をミシミシ言わせながら講義内容を考えてきた。昔多少使っていた筋肉を久しぶりに動かしたような感覚である。

で、一気に講義を終えてみての感想に入る。講義というのは、体系的に整理して話すこと、自分の言葉でこれを伝えたいという意欲をもって話すことが基本だと思っているのだけど、そういう部分を意識しながら準備をして本番に臨めたのは良かったなぁと思う。これまでお世話になった講師の方々の苦しみをほんの少し垣間見る機会にもなったし、講師という役割に立って準備をしている時にその傍で第三者として意見してくれる人の有り難さも実感した。自分自身がどういう事を大切にして仕事に取り組んでいるのかを自分で整理してまとめてみる機会を持てたのも大きな収穫だったと思う。

チームメンバーはとても優しい人ばかりなので、講義終了後は皆好評の声をかけてくれた。ただ、実際に仲間たちの明日からの業務にどれくらい役立つものを提供できたのかはわからない。でも悔いは無いし、やるだけのことはやった。これ以上を望まれても今の私にはできない。まぁ、これまでに見てきた一級品の講義の足元にも及ばないものだったけれど、デビュー作としては合格点ではないでしょうか。もう無いだろうけど。ご清聴ありがとうございました。

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