風を待つ
このところ、私は風が吹くのを待ち続けている。「風を待つ」といっても、これはそう投げやりなものではなくて、「人事を尽くして天命を待つ」の意であるのだが、であれば私にとっての「人事」とは何で、どこからが「天命」に預けてよいものなのか考え出すと、これは随分と難解なけもの道に迷い込んでしまう。
それでまたしばらく待ちぼうけては、「まぁ待ってるだけじゃ進まないよなぁ、実際」と思ってみたり、そんな折「急ぐとろくなことはありません。-中略- 人生の変わり目はだいたいにおいて、向こうからあなたを選びます。あなたが選ぶことはほとんどありません」という村上春樹さんの言葉に遭遇して妙に納得してしまったり。最近は、そんな日々である。
※出典:「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?(村上春樹/絵・安西水丸/発行・朝日新聞社)
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