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2004-09-07

健康診断を乗り切る

今日は会社の健康診断。血液検査もあるというので、これを知った先週の頭から気が気ではなかった。指定場所に向かうと、だだっ広いセミナールームのようなところに、間隔をあけて数台の長机が横一列に置かれ、奥へ進むにつれて注射針に近づいていく。会場に人が少ないので奥の問診以外全部丸見え。注射針も丸見え。尿検査→身長・体重→視力・聴覚→血圧→採血→問診の順に検査を受け(補:尿検査はお手洗いに行きますよ)、最後はビルの1Fに止まっているバスに乗り込んでレントゲン。以上が本日のメニュー。

唯一楽しみなのは身長の測定。前の会社では健康診断がなかったので(本当はいけないんだけど)数年ぶりに知る自分の身長。今回測ったら161.8cmだった。さすがにもう伸びてはいないらしい。そして今のところ縮んでもいないらしい。ほっとした。

ここを通過してしまうと、後には何の楽しみもない。注射針に一直線。体に針をさされるという自分の身の上に貧血を起こしてしまいそうだ。今まさに針にさされている人の2m後ろくらいにパイプ椅子が4つ並べられており、そこに針さされ待ちの人が並んでいる。あぁ、なんで私はこんなところに座って針にさされるのを待っていなくてはならないのか。そうこうしているうちに番がまわってきてしまった。

私の全く隠し切れていない動揺を察し、針をさすお姉さんが「大丈夫?」と声をかけてくださる。正直に「ダメです」と答える。お姉さんが「貧血があったりするの?」と問うので、「いや、単に苦手なだけなんですが」と答える。「やっても大丈夫?」と訊くので、「やらなくても大丈夫なんですか?」と訊き返す。「私の判断では何とも・・・」と言うので、「じゃあ、が、頑張ります…」と言うしかないじゃない。そんなことをしている間にやりゃーいいんですが、なかなか。

恐る恐る腕を台に乗せて顔をゆがませて失礼ながらそっぽを向く。お姉さんが私の腕に触れ、「まだささないから大丈夫よ」となだめる。しばらくすると、「血管はもう見つかってるけど、やっても大丈夫?」とお姉さん。「が、頑張りますっ」と私。そう返すほかなかろう。そうだ、頭の中で何か歌を歌おう。「ねーむれー♪ねーむれー♪」これって子守唄。今ってこれでいいのか?いいのか。眠れば痛みが鈍るもんね。あってる、あってる。間違ってない。はい、続けて!なんて頭の中で小人1号と2号がやりあっている。

そうこうしているうちお姉さんが「もう半分終わったからね」って、そういう実況中継はいらないかもー。さぁもう一度!「ねーむれー♪ねーむれー♪」とかやっているうちに、お姉さんが「はい、もう終わりよ!」と言う。おぉ!「もう針抜けてるんですかっ?!」とそっぽの体勢のまま尋ねると、「あ、いやまだ」って、えぇー!「あぁ、こういうのは抜いた後に言った方が良かったわね(苦笑)」なんてことをやりとりしているうち本当に抜けた。「I did it!」何もしてないけど。

その後、お姉さんに深々お礼を申し上げ次の問診スペースに移ると、入るやいなやおじいちゃん先生が「注射、ダメなのねぇ」とかわいそうな子を見るような目で声をかけてきた。あぁ、はい、そりゃーもう…。そう返すほかなかろう。

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