夏の夜
病み上がり、どうにか一日の仕事を終え、「もぬけのから」となって会社を後にした。自宅の最寄り駅までたどり着いて街をてくてく歩き出すと、夏の夜の風が私の体を一気に包み込んだ。生ぬるくてやわらかい感触。なぜだろう、昔のことを懐かしく思い出したくさせる風だ。
私はまるで夏祭りの帰り道のような感じで街を歩いた。「夏祭りの帰り道のような感じ」がどんな感じなのかよくわからないが、「会社帰りのような感じ」でないことは確かだ。適当に表してみるなら、気の抜けた風を感じながらからーんころーんと歩く感じ。
夏の夜は不思議だ。なぜ「夏の夜」という空間にただいるだけで、人は切なくなるのだろう。なんてことを書いている私は、夏の夜の効能にしっかりやられている。そういえば、今日は七夕の日でした。
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