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2004-07-31

アジア人と鬼ごっこ in 恵比寿

今日はプールに歯医者、美容院とばたばたスケジュールをこなし、夜遅くは恵比寿にいた。今日の東京のビッグイベントは2万発を打ち上げる隅田川の花火大会のようだが、恵比寿でも駅前で盛大に盆踊り大会が催されていた。かなりの人ごみで、観衆も多いが、やぐらを囲んで浴衣で踊っている人も大勢いた。大都会のど真ん中でこんな活気のある盆踊りを観賞できるなんて、ちょっと幸せな気分。老若男女が打ち溶け合って一つの会を心から楽しんでいる情景はとても美しく感じられる。

とはいえ、私はそれを目的にやってきたわけではなく、駅に着いてみたら盆踊り大会をやっていたというのが実際のところ。今日は前職の講師と受講生でちょっとした会食を開くということでやってきたのだ。といっても、恵比寿で20時くらいからという情報しか持たずに出てきたので、ひとまず適当な時間までのんびりすることにした。

近くのカフェでお茶をした後駅前のアトレに入ると、お店の中で不思議な人に声をかけられた。色白でやや長身のアジア人男性が、かぼそい声で「英語、話せますか?」と尋ねる。普通にしてるのに今にも倒れ掛かってきそうなその表情はいったいどこからやってきているのか。なんとなく直感で、「ア、リトル」と答えたら怖い話が展開しそうだなぁと感じ、私は即「話せません」と答えていた。まぁ全くもって嘘ではないのだが。その後ちょっと会釈してその場を失礼したが、「冷たいなぁ日本人」と自分の中で苦い感情が湧いたりもした。

そのフロアをしばらくうろちょろした後本屋さんを目指してエスカレーターに向かったところ、さっきの人もまたうろちょろしているのが視界に入った。エスカレーターを上がっていくと、その人もうろちょろを止めて上にあがってきた。私が右側を通って4階、5階とずんずん上がっていくと、その人も右側を通って4 階、5階とずんずん上がってきた。ひとまず5階の本屋さんを通り越して6階のレストランフロアまでずんずん行ってみた。さっきまで2階でうろちょろしていた人が、いきなりずんずん階を上がってレストランフロアに一人でやってくるってのは、私然りちょっとおかしいよなぁ。と思っていたら、本当に6階行きのエスカレーターまで乗ってきてしまった。

ちょっとまずいかもなぁということで、6階到着後その人が6階に着く前までの数秒を狙って猛ダッシュ。別のエスカレーターから5階に下って本屋に潜伏。これじゃデパートを遊び場にする子どもの鬼ごっこ。私もまぁ一人で何をやってるんだか。人を勝手に鬼に見立てて、ただ空腹を感じて食事に来ただけかもしれないのに。まぁリスク回避ということで・・・。その後は本屋の奥まったところ中心に久しぶりのブックウィンドウショッピングをした。見るだけ、見るだけ。

で、まぁなんとか会食の主催者とも連絡がとれ、当初予想していなかった変わった趣向の会食を楽しんだ。元講師一人、元受講生一人、そして元受講生の大学の同期かつ元講師の元勤め先の後輩が一人、それに元事務局の私というメンバー構成。なんだかとても心地よいひと時だった。これを受けて、自分が生きていく中で出会う人たちは、本当にかけがえのない宝ものなのだなと感じた。あまり臆病にならず、自ら外気に触れていくことも意識していくと良さそうだ、と感じた。でも、リスク回避も必要・・・。うーん、なかなか難しい。

2004-07-30

寿司で涙をのむ

私がお世話になっている会社は一つの事業部がワンフロアにまるごと入っていて、毎月月末にはフロア貸切り?の営業報告会が開かれる。営業目標が達成されていると、報告会の後にお寿司とビールが振舞われる。これを通称「寿司ビール」と呼び、「今月は寿司ビール?」といった感じで使う。自分の用語になっていないので、これ以外に文例が出てこない・・・。

私のいる開発部門も、基本この会には参加することになっているのだが、私はたいてい報告会に背を向けてその日中にしておきたい仕事を片付けてしまうことが多い。決して本意ではないし、できれば参加したい、かつ会はマイク有りの大音量で進行されているので仕事をしていても集中力を持続させるのが難しい状態なのだが、やっぱり今日も仕事から離れられず、端の方でカタカタやってしまった。一応許可を受けてやってはいるものの、大変心苦しい。

それにしても今日は本当に参ってしまって、多くの仕事を残して自席に背を向けることがどうしてもできなかった。どこでつまづいているかは自分でもわかっているのだが、その解決策が明確になっていない。それで結局時間ばかりをくってしまって、報告会時に足止めしていた仕事をばたばたと片付けた次第。

どうにか仕事を切り上げて寿司ビールタイムに突入した時には、頭の中は脱力状態、心の中は自己嫌悪、おなかの中には腹の虫。ということで、ひとまずお寿司をほお張ってしまうわけなのだけど(言い訳すると、これに参加しないなんて報告会以上に非国民な場の雰囲気があるわけなのだが)。

しかしまぁ、ものを食べれば多少の思考能力も復活するわけで、お寿司食べつつりんごジュース飲みつつ、ちょっとずつうるうるとしたものもこみ上げてくる。それを必死に手のひらでパタパタしながら、どうにかその場を乗り切る。

まぁ、今日できなかったのはそれはそれで仕方ないけど、この先の解決策が見えていないことが非常に怖いのである。「来週どうするのよ、私・・・」というところを週末の間に答え出しておかないと。かなり重たい宿題の持ち帰りだ。

以前仕事でこの辺まで潜ったのはちょうど4ヶ月半ほど前。ちょっとペース速すぎるだろうか。まぁ、山谷あってこその自分磨き年間である。この週末でちょっと打開策を練りたいところ。ちょっとした正念場である。

2004-07-26

ハレンチくん

プールに行くと毎朝顔をあわせるハレンチくん。私も彼も初級者コースを使っているので、どうしても同じレーンになってしまう。ハレンチくんはいつも私より先にプールにいる。そして、私より先にプールを出ることがない。いったい何時間プールにいるのだろう。

ハレンチくんは女の子が大好きだ。いつも女性の後ろにぴったりとくっついて泳ぐ。そのレーンがどんなに空いていても、なぜか「ハレンチくんにくっつかれた女性+ハレンチくん」のところだけ必ず渋滞している。「見るからにおばちゃん」は除外しているようだが、基本的に女性であれば人を選ばない。ただ、クロールより平泳ぎの女性に吸着する習性がある。

今朝も私がプールサイドに立った時には、もうひと泳ぎした後といった様子でプールの端っこにぼーっと立っていた。ハレンチくん的には残念なことに、愛用の初級者コースには男性しかいない状態だった。まずい。これで私があのレーンに入ると、女性は私一人ではないか。平泳ぎの女性がやってくるまで私で茶を濁す気ではあるまいな。

そんなアホなことを考えながらプールサイドで準備運動をしていると、なんとハレンチくんがプールからあがってきた。そうか、そうか。今日はもうあがるのか。ハレンチくんなんて私の思い違いだったのかなぁ。そうだったら失礼極まりないなぁ。そんな反省を胸に、私は彼と入れ替わりプールに入った。

さて泳ごうかとゴーグルをあてて遠くに目をやると、あれ、プールサイドの荷物置き場のところにハレンチくんの姿がある。帰り支度をしているようには見えない。どうもまだ終わりじゃないらしい。妙に周囲を気にしながら、ゴーグルの内側にリップスティックみたいなのを塗りつけて磨いている。なんだ、あれ。ドラえもんの道具か?怪しい。まぁ、気にしない。私はクロールで泳ぎ始めた。

25mプールを往復して戻ってくると、やっぱりハレンチくんが戻ってきていた。もう25m泳いでUターンするのに振り返ると、ハレンチくんがしっかりくっついていた。うわっ。しかし、まぁどうしようもないので、そのまま泳ぎ続ける。なかなか離れない。もうこれは平泳ぎの女性がやってくるまで待つしかない。いくらか泳ぎ続けたところで、救世主の平泳ぎ女性が登場。そうしたら本当にその女性に乗り換えていった。全く根本的な解決にはなっていないが・・・。

偶然同じペースなんじゃないの?っていう突っ込みは、私もここ数ヶ月何度となくいれてきたのだが、それにしてはあまりに怪しすぎる行動の数々。女性がいない時には休んでばかりなのに、女性が泳ぎ出すとぴったりくっついて平気で泳ぎ続ける。女性が端っこで休憩を始めると、ハレンチくんもぱったり泳ぐのをやめてしまう。そこまでも偶然としてみたとしよう。女性が休憩をやめて泳ぎ出すと、ハレンチくんもあわててその後をついていくのはいかがなものだろう。さらに今朝、女性の後に別の男性が泳ぎだしてしまった時なんて、隣の上級者コースに移ってこれまでにない猛ダッシュでクロールして先まわり。折り返し地点で初級者コースに戻って女性がやってくるのを待機していたよ。

私も泳ぎながらよく見てますね。気にしなきゃいいんですけど、なかなかね。まぁ、ひたすらクロールで爽快な朝に努めます。

2004-07-24

男だらけのキャリアカウンセラー支部会

2004/5/19の「話」で浮かれて自慢させていただいたキャリアカウンセラー資格だが、今日は私が会員になって初の支部会の日だった。事前の案内によると2つのセミナーを企画してくださっているようだったので、これは新参者も足を運びやすいイベントだなぁと思い、参加申し込みをしておいた。

支部会というのは、全国に散らばっている有資格者が、住んでいる地域ごとにグループになって、勉強会を行ったり情報交換を行ったりするものらしい。私も東京に2つある支部会のうちの1つに登録している。

私の予想では、会員数数千人いる中でもおそらくその大半が都心に集中しているだろうから、いくら東京が支部会を二分しているとはいえ、結構な人数が参加するのだろうと見込んでいた。セミナー開催ともなれば、少なくとも70~80人くらいの参加はあり、スクール形式に並べられた椅子に座って聴講する感じだろう、と。しかし、会場に一歩足を踏み入れた瞬間、私の予想は一気にこっぱみじんこにされた。

会場は、会議室にしてはそこそこ大きい感じ、教室にしてはやや手狭な感じの広さ。収容人数20名といったところ。そこに所狭しとコの字型のテーブルと椅子が並べられている。それはそれで予想と違おうと全く問題ないのだが、参加者の面々には思わず一歩後ずさってしまった。

私がまた勝手に予想していただけのことなのだが、参加者は年齢層も幅広く20~60代くらいまで、男女もほぼ均等にいるはずだったのだ。しかし、暑い中開始時刻前に余裕をもって集合し、時間になるまで談笑している皆々様方、ほぼ全員40~50歳代と見える。で、全員男性だったのだ。な・・・なぜ?

目の前に広がる世界に(ばれないように)一瞬たじろいでしまった私に、受付のお兄さんが「お嬢ちゃん、怖がらなくて大丈夫だよ」と言わんばかりに微笑みかけて下さる。私もつられて笑いつつ、これはもうこの状況を楽しんでしまうしかない!と開き直り、何も驚いていない風に笑顔で挨拶した。しかしまぁ、私からみてもお兄さんからみても皆々様方からみても、明らかに一人浮いているのは認めざるを得ない現実だったのだが・・・。

そんな始まりではあったものの、セミナーはとても面白かった。普段の仕事とは別の見地からキャリアカウンセラーの取り組みを知ることができ、大変興味深く拝聴した。元来の人見知りな性格に加え、一人で出向いたところに先に述べたような状況で、かなり静かな聴講生となってしまったのは反省だけど、遅れて入ってきた唯一同世代の女性1人とはセミナー後お友達になれたし、今後ゆっくり馴染んでいけたらよいなぁと思う。

2004-07-20

変温人間の苦悩

千葉県市原市で40.2度(国内の観測史上6位タイ)、東京都心で39.5度(同地点で観測史上最高)を観測。体温を軽々と超えている。どこかの何かがおかしくなってしまったとしか思えない今日の暑さ。私は内勤なので日中のことはよくわからないが、むゎーんとした夜風につきまとわれるだけでも昼間の暑さが尋常でなかったことがわかる。

そんな中、私はまた風邪がぶりかえしたのか咳が止まらなくなってしまった。同僚からもらったのど飴が口の中にある間だけ少し静かになるのだけど、それ以外はずっと止まらない。その咳の出方も、まさしく先日の風邪真っ只中だった頃のそれと同じ。この風邪、いったいどこまで居座ったら出て行ってくれるのだろうか。私のカラダは免疫ってものを知らないんだろうか。

この猛暑で熱なんて出た日には、もう耐え難いだろうなぁ。ただでさえ若干変温動物の気がある私。冬場は34度台後半まで下がるのに、最近は常に36度台後半をキープ。人間とはこれほどまで気温に影響を受ける生き物だっただろうか。気温40度の世界なんかに身をおいたら、なんとなくつられて体温も40度になってしまいそうである。風邪で1度上乗せしたら41度だ。なんとなくつられている場合ではない。

変温人間は絶滅の危機である。汗っかきの2リットルミネラルウォーター入りペットボトルを「涼の神さま」に見立てて、無事に明日の朝が迎えられるようお祈り。その前に、無事今晩眠りつけますように。

2004-07-19

私が失っている最中のもの

連休中は日中本当にだるかった。午前中の水泳の疲れによるものか、風邪の余韻か、暑さのせいか、光化学スモッグのせいか。なんだか原因はわからないがタイムリミットは頑張っても14時。ここをまたぐともうダメ。おうちに戻って横になるほか道なしという状態になる。18時くらいまで全く体が動かない。明日問題なく社会復帰できるのかちょっと不安。まぁできるできないに関わらず「できることにする」のが、しがないサラリーマンの務めであるが。

そんなわけで、今日は社会復帰の準備も兼ね、プールの後まだ体力が残っているうちに本屋へ行き、前から読みたいなぁと目をつけていた大崎善生さんの「孤独か、それに等しいもの」を手にする。いいねぇ、この社会復帰の真逆を行く感じ。まぁ力んでみても仕方ない。そういう気分の時にはそういう空間に身をおいてしまった方が案外うまく風に乗っていけるものだ。テンションがローなのに変に逆らって頑張ってみても、ただ空回りするだけだったりするし。

それで早速読み始めたのだけれど、これが本当に秀逸。すーっと入ってくる自然な文体なのに、どこまでも深く、とても丁寧に描かれている作品世界。この著者の作品は初めて読んだけれど、たぶんものすごく自分と相性の良い作品を生み出す作家さんだと思う。よしもとばななさんの作品に感じるそれとはまた違う、独特の味わい。感情の揺さぶられ方のありようと強度でいうと、限りなく「恋」に近い気がする。私にしてはやや若々しすぎる例えだが・・・。

それにしても、本を読んでこんなに存在感のある涙をこぼしたのは初めてかもしれない。頬を伝う涙の意味合いが、自分の中ではっきりくっきりとしている。「本を読んでいたら知らないうちに涙がこぼれていて」といった類のものではない。「作品世界に陶酔し、主人公に憑依した自分が流す涙」でもない。これは、私が私自身の中にある寂しさや孤独感をえぐられて流している、どくどく血の通った涙、間違いなく自分自身の感情から生み出された涙だとわかる。

うーん、これはすごい。実は連休中ずっと私の中でゆらゆら揺れていた「私が失っている最中のもの」が何なのか、少し見えた気がする。これをもって、ひとまず「休み」は一休み。気持ちを切り替えて、うまく風に乗って社会復帰しようと思う7月の連休最後の夜。

2004-07-18

新PCさん、いらっしゃい

そういえば最近新しいパソコンを買った。最近といっても、買ってからもう一月近く経っているのだが。パソコンは私にとってかなり高価な買い物。にも関わらずここに一切取り上げないのも、「せっかくやってきたのに歓迎会の一つも無しかよ」と、まるで私が新入りをいじめているような居心地の悪さを感じるので、今更ながらではあるが書き残しておくことにする。

私はこれまでに何度かパソコンを買い換えているが、初めて買った時以外はほとんど機種選びに迷わない。優柔不断な私にとって、パソコン購入時の手際の良さは大いに自慢だ。パソコン選びに限っては、どういうものを買うのかその指標が自分の中で明確に定まっているので、あとは買い換えようと思った時(通常使っているPCが著しく調子を崩した時)に、それに合致するものを調べて買うだけなのだ。

機種選びのポイントは、IBMのThinkPadであること。信頼性、操作性、デザイン、なんとなく、4つの理由から。B5サイズであること。コンパクトだから。その時期の最新機種の1コ前の機種であること。値段は落ちていて、でも性能は十分だから。IBMのサイトでこれに合う機種を絞り込むと、あとは市場に出回っている中から細かな仕様を比較して一つに決めるだけになる。

今回も最後の過程は二択で、無線LANカード付きか否かで選ぶだけだった。無線LANは特に使わないので、その分安いものを選んで機種選び終了。ノート PCを買う時はココと決めているお店があるので、お店選びにも迷わない。「買おう!」と決めたら即効買いに行く。店内に入るとすぐに「○○ください」と言って用意してもらい、入店からお会計までおよそ5分足らずで出てくる。

おうちに帰ると、淡々とセットアップを行い、各種アプリケーションをインストール、データの移行を行い、環境を整備。今回はあまり地味に迎え入れてしまったので、気づけば今日まで誰にも話をしていなかった。「友だちとのおしゃべりの話題にも挙がらない私っていったい・・・」「誤解だ、僕は心から君のことを歓迎しているんだ!」まぁそんなわけで、どうも僕たちの関係はぎくしゃくしている。

というわけで、今日はこれでもかというぐらい手厚くもてなした。病院の健診に連れて行き体中の悪いところを診てもらい(Norton)、旬もののお料理でもてなして(Windows Update)、全身マッサージで新陳代謝も良くして(デフラグ)、まさに至れり尽くせり(ニュアンス合ってるか不安)。これで少しは歩み寄れただろうか。まぁ地道にこういうメンテナンスをして、少しずつ心を許してもらおうと思う。

2004-07-17

睡魔も夏バテ

昨晩は最近他部署から私たちのチームに異動してきた女の子の歓迎会で、やんややんやと宴を楽しんだ。といっても、余裕で0時をまたがない時刻に帰宅。昔の職場の0時スタート飲み会と比べると、なんと健全なことだろうか。

私はもともと夜より朝が強い人間だと思うので、最近はこういう健全サイクルが体にもうまく馴染んで生活できている、と思っていた。が、このところどうも寝つきが悪い。ここ数日はなかなかまぶたが落っこちてきてくれず、平日も3時就寝の4時間睡眠だったり。睡魔くんもこの暑さにやられてしまったのか。

今日は3連休の初日。休日でもなぜか7時くらいには目が覚めてしまうので、とりあえず起きあがってみる。そして、顔を洗ったり歯を磨いたりしていると、あぁ洗濯しなきゃとか思って洗濯機とラジオの二重奏とか聴いていると、あらまぁしっかり起きている自分がいるわ、というのがいつもの休日パターンだ。

そんなことをやっぱり今朝もしてしまったわけで、その後部屋の入り口にかかった洗濯物の暖簾をくぐってプールに出かける。ひと泳ぎして、帰りにコーヒーやさんに寄って本を読んだりする。と、もう必ずといっていいほど昼過ぎに眠たくなるのだ。それで、おうちに戻ってお昼寝してしまう。これも最近パターン化している気がする。

なぜか、休日の昼日中がここ最近最も穏やかにすやすや眠れている。窓からなんとなく心地よい風が入ってきて、何にも掛けずに常温で体を放置しておいても寝冷えする心配もない。とことん気の抜けた空間で、本当に気持ちいい。

そんなおばあちゃんみたいな時間を過ごして、日の暮れた頃にまたごそごそと動き出す。といって、その後もさして活動的に何するでもなく一日の終末を迎えるわけだが。なんか変わった虫みたいだな。それもまた、いとおかし。

2004-07-15

その人が決めること

今朝駅で電車を待っていたところ、しばらくぼーっとしていたものの一向に電車のやってくる気配がないので、さすがの私もはたと気がついた。背中の方では反対方面の電車が一本二本と通り過ぎていくのに、私の待っている方は5分、10分と待ってもしーんと静まり返っている。

あれ?と思って電光掲示板に目をやると、電車のやってくる予定時刻をもう10分も過ぎている。にも関わらず、何のアナウンスもないのはどういうことだろう。もうすぐ電車がやってくるならば、このまま待機した方がいい。だけど、もしここからさらに15分以上待つのであれば、今ここで他の路線に移動手段を切り替える判断をする必要がある。今から移動を始めれば、違う路線に切り替えても会社に遅刻しなくて済むのだ。そういう状況だった。

とにかくすぐに状況を確認しなくてはならない。改札まで行ってしまうと電車が来た時確実に乗り遅れるので、フォームを離れずに駅員さんを探した。ずんずん、ずんずんと歩を進めて探しているうち、「電車が来ました」みたいな表示が点滅しだして、結局事なきを得て電車に乗り込んだ。ただ、それからしばらく、私はこの一件について自分の仕事と重ね合わせて考え込んでしまった。

今回10分以上の遅れが生じているのに一切のアナウンスがなかった。何分後に来るのかまったく予想がつかない状況だったので、私はどうすれば良いのか非常に困った。状況がわかれば今どうすべきかすぐ判断できるのにと。

一つの電車を利用している乗客の中にもいろんな人がいる。10分待とうが20分待とうがその路線でなければ目的地にたどりつけない人もいれば、10分は待てるが20分待つなら路線変更することで決まった時間に目的地までたどりつける人もいるのだ。それは、交通機関を運営している側が判断できることではなくて、適切な情報を適切なタイミングで開示することで乗客個々が判断することなのだと思う。その人の目的に適ったやり方はその人が判断すべきだし、私は仕事上でそういうサービスを提供したいなぁと思った。

仕事で多くのお客さんを相手にしていると、どうしても「うちの商品・サービスを利用している1顧客」としてステレオタイプに見てしまいがち。でも、乗客にも様々な状況があるように、どんなお客さんにもその人固有の考えや取り巻く環境があるはず。だから、こちらの情報を抱え込んで開示しなかったり、勝手に一つの判断をしてしまうのではなくて、お客さん自身にその人に合った判断をしてもらえるよう、適切な情報提供をしていくことがとても大切なのだなぁと思った。

仕事をしていく上では、ある面でお客さん全体を一くくりにして見ることが必要になるけれど、そちらばかりに偏ってしまうと、いつかどこかでお客さんの足を引っ張ってしまうことになる。本来は、お客さんが「指定時間までに目的地に到着する」目的を共有してこその交通機関だと思う。それでこそ、営利目的の組織が社会的に成り立つのではないかなぁと思う。ユーザ個々にキャリア支援をする仕事柄強く意識してきたことではあったのだけど、1乗客として実感をもってわが身を振り返るのに良い機会をもらったのかもしれないと思った。

2004-07-14

上司の誕生日プレゼント

私の所属する部署では、チームメンバーの誕生日が近づくと、その人にあげたいものをあれこれ考えて、皆でちょっとしたプレゼントを贈るのが恒例となっている。大金を叩いてどうこうというものではなくて、200~300円くらいずつ出し合って、ささやかでもなんかお祝いをあげたいよね!というあったかい気持ちの結集。自然発生的にそうなったもので、良い行事だなぁって思う。

7月下旬には上司の誕生日があることをイントラネット上で知り、皆で早くから作戦を練った。はっきり言って上司へのプレゼントを決めるのはかなり難題。私たちの上司はかなりの「優れもの」なので、ありきたりなものを考えてみてもどうもそぐわない。なおかつ、凡人の間逆に立っているような「只者でない」人なので、一般的なプレゼントをあげたところで、喜んでくれたとしても決して愛用してもらうことはできなさそう。が、だからこそ唸らせたいのが人の常。

そんな皆の潜在意識にあった縛りと予算制限の中で、これぞまさしく上司にあげたいものBEST1!というアイディアが飛び出し、満場一致でそれに決まった。それが「シャボン玉製造器」である。シャボン玉といっても、口でふーっと膨らませて「わぁーきれい」なんてちゃちいものではない。シャボン玉の中に人一人入れるような、巨大シャボン玉を作れる優れものである。そして、決して自分用に買わなさそうなグッズであることもポイント高し。これに、浮いた予算でデーンと花火セットをつけて、Enjoy Summer 特製プレゼントの完成!

いや、結局私は買出しの本日、早く会社を出ることができなくて、買い物をお任せしてしまったのだけど、遅ればせながら東急ハンズに到着すると、買い物を終えてでっかいハンズの袋を抱えている同僚を発見。買ったものと同じ商品を見せてもらって、これは間違いなく彼のツボにはまる!と、ほぼ確信。お誕生日は来週。さて、どんな反応が得られるか。皆でどきどきである。

というわけで、何が言いたいかと申しますと、夏生まれの方のお誕生日に、巨大シャボン玉製造器はどうでしょう?というお話。ハンズで2千円で売っています。指輪とか薔薇とかあげるような関係の方は、それはそれでやっておいてくださいという感じですが、そうでない方へのプレゼント案。自分がもらったらかなり嬉しいし、私的にはかなりヒットだと思いました。ご参考まで。

2004-07-12

脱しわしわ、カモンぴちぴち

体調も様子見ということで、先週末までプールに行くのを控えてみた。土曜は近所のコーヒーやさんでのほほんと過ごし、日曜はちょっと頑張って乗り遅れた夏のバーゲンに参戦!しようと思ったけど、小1時間で疲れてしまってギブアップ。私の寝ている間に買われるものは買う人のもとへしっかり羽ばたいていたようで、この週末はさほど混雑していなかったようだけど、病み上がりの体には通常の都会の人波だけでも堪えるものだなぁとしみじみ思う。

そして、なぜかデパートを出た時に私が手にしていたのは秋物の定価商品。はて、私は何を目的に出かけていったのだったか。そもそも、私はいわゆる夏服(半袖とかノースリーブとか)を着ないので、最初から買うものなんてなかったのではないか、ということに今更気がついた。来年からは一つ行事ごとが消えそう。それで結局お昼過ぎにはデパートを後にして帰宅。そのままレッツゴー!と、お昼寝タイムに突入。まるでおばあちゃんのような生活。

そんな穏やかな週末を経て、週明けからは朝のプール通いを再開。なんだ、結構泳げるものだなぁと、久々の水泳を楽しんで出勤。体調が戻ったことで、仕事もまずまず順調。休み明けちょっと若者っぽいかも。この波に乗ってスムーズに1週間を終えたいところ。臆病者なので、どこかに落とし穴が待ち受けているのではないかとびくびくしながら快適生活を送る。ひとまずほぼ完治。

2004-07-11

ブログの次はソーシャルネットワーキング

ネット上のコミュニケーションツールとしてブログが話題になり、一息ついたかと思ったら、今度はソーシャルネットワーキングなるものが普及している様子。

ソーシャルネットワーキングとは、「友達の友達と知り合えて、新しい友達がどんどん増える」「自分の友達同士がどんどん友達になっていく」という特長をもつネット上のコミュニケーションツール(参考:GREE.jp)。例によって米国から輸入され、いまや日本でも各社がサービスを提供し、広く利用されている。

私も先月初め海外に住む友人から招待状を受け取り、彼女の日記読みたさに登録をした。私が登録しているサイトは紹介制。友人からサイト経由で送られた招待状メールに記されたURLにアクセス、そこからでないと会員登録ができないという仕組み。おそらく紹介制による健全さ、安心感がここの売り。会員登録をするとマイページにプロフィールや日記を作成でき、友人のページから友人の友人のページをたどってみたり、サイト上のコミュニティに参加したりすることができる。

とはいえ、私もあまり使いこなせてはおらず、今日の今日まで紹介者の友人の近況を知るためだけに利用してきたのだが。考えてみれば、私も一応IT業界と括られるところに身をおいて仕事をしてきたわけで、いの一番に登録しそうなユーザー層が知り合いに多いのは当然といえば当然。今日受け取った一通のメールをきっかけに、その事に「おぉ!」っと気づかされたのであった。

というのも、仕事でお世話になった別の知人から、そのサイトに登録しないかというメールが届いたのだ。それで、その知人のマイページまで行き、その「友人」やら「友人の友人」やらをたどっていくと、自分の知る登録者のなんと多いこと。ここほれわんわん、ざっくざくである。久しく音信不通の皆さんの顔写真をみては、「あら、○○さん」「あらまぁ○○ちゃんまで」の連続。

確かに、ブログ以上にお手軽に自分のページをもてるので、広く普及しそうなツールだ。一方、ネット上級者には不評という記事もあったり。とにかく、あれやこれやせわしなくいろんなものが出てくる世の中。コミュニケーション手段もあれやこれや。ツールに使われることなく、うまく使いこなしたいものです。

2004-07-09

夜のお出かけ

一週間の仕事を終え、会社を後にする。同僚とおしゃべりしながら駅まで歩き、バイバイをして帰りの電車に乗り込む。仕事の資料をふむふむ読みながら電車に揺られ、ふと今週末は「週末!」をじっくり味わいたいなぁと思う。

先週末は体調を崩していたため、ただひたすら眠り続けて終わってしまったのだ。今週は多少調子も持ち直してきたし。いや、実際は単に薬があっているだけの話で、時間が切れると毎回頭も喉も痛み出すのであるが。なので、おとなしくしていないと、また痛い目にあうのだが。それでもまぁ、薬があればそこそこ元気な現実もあるわけで。

ひとまず自宅に帰ってご飯を食べたものの、このまま床についてしまうのも惜しくなる。それで、読み物をかばんに詰めて再び外へ。近所のコーヒーやさんに入って、本を読みながらコーヒーをすする。あぁ、これぞ一人暮らし。実家にいた時にはできなかった金曜夜の優雅な過ごし方だ。と、じーんとする。

店じまいの22時過ぎまで1時間程の休息を楽しんで、またてくてくと2回目の家路につく。なに、質素?地味?貧相?いやいや、ただの貧乏であるよ。

2004-07-08

長い前置きと元上司の退職

未だ体調不良を引きずってはいるものの、一歩職場に足を踏み入れれば仕事はなだれ込んでくるわけで、本日も朝から晩まで猛烈に仕事をしてきた。猛烈。なんて的確な言葉なんだろうと一人うなずいてしまう。今日は数十件の転職相談メールに次から次へと対応していったので、本当に生気を吸い取られた。一件一件に一人一人のユーザの人生があるので気が抜けない。しかし、曖昧な相談が多いのも事実。こういう日はいつもにましてものすごい集中っぷりだ。この一日を終えると本当にぐったりするけれど、自身のキャリア支援スキルがぎゅっと高まった気がする。「よくやったよ、おまえさん」と思う。

それはさておき、自宅に帰ってメールをチェックすると、前々職の上司から「退職のご挨拶」という一斉配信メールが届いていた。実は数日前の「大御所との会食」でその話は耳にしていたのだが、まさか今週末の退職とは。

早速「お疲れ様でした」メールを送ろうとメッセージを書き出したら、なんだか本当にいろんなことが思い出されて、感謝の気持ちがあふれてきた。私が今こうして「キャリア支援に携わりたい」なんてことを考えながらそういう仕事ができているのは、まさしく彼のもとで働かせてもらった「社会人再スタート」の機会があってこそなんだよなぁと気づいた。

私は新卒で入社した会社を3ヶ月ちょっとで辞めているので、そういうコを拾って育ててくれた前々職にはとても感謝している。そして、それがあの会社だったからこそ、私は教育事業やキャリア支援という天職にめぐり合えたのだし、彼のもとで仕事をできたからこそ、仕事そのものの面白さや仕事を通じて自分を高めていくことの素晴らしさを知ることができたのではないかと思う。こんなことを今更認識してお礼申し上げるのも失礼な話だけれど、とにかく感謝の気持ちを込めて「お疲れ様でした」のメールを送った。

人と人は、本当にいろんなところで影響しあって生きているんだなと思う。そういうことをしっかりと意識して、感謝して、感謝の気持ちを伝えて、生きていきたいなと改めて思った。

2004-07-07

夏の夜

病み上がり、どうにか一日の仕事を終え、「もぬけのから」となって会社を後にした。自宅の最寄り駅までたどり着いて街をてくてく歩き出すと、夏の夜の風が私の体を一気に包み込んだ。生ぬるくてやわらかい感触。なぜだろう、昔のことを懐かしく思い出したくさせる風だ。

私はまるで夏祭りの帰り道のような感じで街を歩いた。「夏祭りの帰り道のような感じ」がどんな感じなのかよくわからないが、「会社帰りのような感じ」でないことは確かだ。適当に表してみるなら、気の抜けた風を感じながらからーんころーんと歩く感じ。

夏の夜は不思議だ。なぜ「夏の夜」という空間にただいるだけで、人は切なくなるのだろう。なんてことを書いている私は、夏の夜の効能にしっかりやられている。そういえば、今日は七夕の日でした。

2004-07-06

二休二早

先週末から本当にひどい風邪にやられてしまって、週末も何もあったものじゃない、という悲惨な日々を過ごした。熱と頭痛と喉の痛みに咳。お医者さんの薬を飲んでも一向に効く気配がなく、日に日に頭痛はひどくなり、熱も再び出始めた。

それで、今日は午前中病院に行って薬を変えてもらい、午後はおうちで汗をかきかき眠って過ごした。結局この風邪で二日休み、二日早退してしまった。

しかし、薬を変えたおかげか、ようやく快復の兆し。頭のズキンズキンという痛みがずいぶんと緩和され、喉の痛みもひいてきた気がする。やっと解放されるのか。2週間ぶりくらいに、この世に戻ってきた感じがした。

2004-07-05

大御所と会食

今日のランチはちょっと特別。前々職でお世話になった大御所二人とお昼をご一緒することになっている。私の勤める会社が入っているビルの目の前のビルに、お二人とも最近ちょくちょく来ているということで、午前中にそこで打ち合わせのある今日の昼に会食がセッティングされたのだ。しかし私は風邪の真っ只中。ある意味、この会食のために出勤したといっても過言ではない。

お一方は同じ職場だった頃からいろいろお話させていただいていたけれど、もうお一方は思い起こせば当時ほとんど接触がなかった。私が勤務していた期間の多くは副社長だったし、その後社長を務めたお方だ。私は古いスタッフだったので顔は知っていて下さったものの、どういうコという印象はさしてなかったのではないかと思う。

それが、いざその職場を離れて再会したら、あらまぁこんなに身近なところで一緒にご飯を食べているなんて。仕事の話とかお子さんの話とか、あれこれおしゃべりしているなんて。人と人の輪は時の流れとともにいろんなふうに変わっていく。なんだか面白いなぁと思った。

風邪ひきでいつも以上に頭の回転がのろのろしていた中、限られた40~50分のせわしないおしゃべりとなってしまったのは非常に悔やまれたけれど、二人の笑顔を見られたのは本当に良かった。貴重な会食だった。この会社から巣立った人たちを思うと、本当にいろんな人生があるんだなぁと思う。私も私らしい人生を作っていかねば。そうそう、そろそろ来年の計画も具体化しなくてはならない時期。もう7月である。

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