2019-08-09

Youtube番組「とうふメンタルラボ」にスピリチュアルカウンセラーを招いて

4月に、Youtube番組「とうふメンタルラボ」を始めるという話を書いて以来、しばらく触れずじまいで来てしまったのだけど、これまでに3回の撮影日をもちまして、2回目まで(8本の動画)がゆるゆる「とうふメンタルラボ」チャンネルにあがっていたのでした。出演者の瑠美ちゃんが編集を一手に引き受けてアップしてくれています。

そして、このほど3回目の収録の1本目(つまり9本目)が公開されました。3回目の収録では、スピリチュアルカウンセラーのみほさんをゲストに迎えてトークを展開。

これまでに3000人をはるかに超える悩み相談に対応してきたという経験の持ち主で、そのキャリアだけ聞いても、どんな相談を?どんなふうに聴いて?どんなふうに自分の中で咀嚼して?どんなふうに返しているんだろう?始めた頃と今では相談者と対面したときに入ってくる情報も違うのかしら?と、お話を伺ってみたいことがあれこれ湧いて出てきたので、その素朴な疑問を、そのまま質問して伺ってみました。

スピリチュアルカウンセラーって何する人?本人に聴いてみた!

この動画を見ていて思ったことが一つ(過去回と比較)。私は、自分が何かを話すというより、誰かに何かを問いかけてお話を聴かせてもらう役回りのほうが、自分的にすごくしっくり感があるなぁということ。

自分はコンテンツホルダーじゃなくて、魅力的なコンテンツをもつ人たちの話を引き出したり、受け取ったり、編集したりして、それを活かせるまた別のコンテンツホルダーさんのもとに届ける媒介者の役回りなんだよなぁという感覚をずっと持ちながら生きてきているのだけど、今回改めて、そこの位置取りの収まりの良さを実感したりした。

媒介者としてなら優れているのかと突っ込まれると、そういう能力の問題じゃないんです…とたじろがずにはいられないのだけど、もし世の中の人が著者と編集者タイプに大別できるとして、どっちタイプか適性をみる検査を受けたら、私はきっと編集者タイプに振り分けられるだろうなぁという感じというか。

それは、「コンテンツを自分では何もお持ちではないですね」「はい、すみません」という自己イメージともつながっているわけだけど、もはやそれを開き直って受け止めちゃっている感じがある、あがきがない、いいのか悪いのか、時々自分に問うてみたりはするのだけど、やっぱり、わりと穏やかに、受け止めちゃってる感じがあるんだよな。これは、問題なのか、問題じゃないのか。

まぁでも、なんであれ、ある程度のテーマ性をもって編集者として仕事をしていると、そこにノウハウなり知見なりたまっていって、それはそれで、その分野のコンテンツをホールドすることにもなっていくわけで、大別してどっち寄りと自分をどちらかに割り振ってみたところで、その枠組みに縛られるものでもなく、縛りようもないと自覚していればなんでもないわけで。そうすると、今ここに書いたことも、つまりはなんでもないことなのだけど…。

ともあれ、自分が投げかける疑問は極めて素朴なものなんだけど、それに応えてくれる人の話はすごくおもしろいし、これがどこかの誰かに届いて何かがそこで、ちょっとしたものでもいいから生まれたらなと思う。そういうところで自分が働けたら、身の丈にあった、すごく自分らしい働き方だなと思う。

今回も、視聴者を代表するような感じで素朴な質問を私から最初にさせてもらって、そこから瑠美ちゃん、白石さんと、濃いぃメンバー(私からするとコンテンツホルダーな魅力をもつ面々)が話を発展させていく、みほさんとの対話を楽しむ感じが楽しかった。その足場づくりというか、みんなが舞台上で本番を踊りだすまでの設えを担当して、うまく流れだしたらあとは静かに舞台袖から舞台を味わう感じが、なんか心地よかった。

その設え部が、この1本目。8分ほどのコンパクトな動画にまとまっていますので、ご興味があえば、ご視聴ください。

あと、ここまでのアーカイブもまとめてリスト化しておこう。たぶん、このゲスト回をもってちょっと一休みすると思うので。自分が話す立場の、しっくりいかなさ加減が、じんわり漂ってくる…。

▼2019年の春先、はじめての収録

とうふメンタルラボとは?はじめての企画会議(4/12)

元メンヘラもいます!勝手に自己紹介(4/19)

とうふメンタルあるある|自分がメンタルやわい(弱い)と感じる瞬間(4/25)

元メンヘラが語る!実際にいたやばいお医者さんの話(5/22)

元メンヘラが思う、お医者さん選びのコツ(5/22)

▼2019年の初夏、慣れない2回目の収録

スキルがなくて将来が不安!とうふメンタル流キャリアとの向き合い方(6/02)

『年を取るのが怖い』って不安を年長者にぶつけてみた(6/27)

自分で貼っちゃう「レッテル」が苦しいんです7/04

2019-07-30

「Web系キャリア探訪」第13回、デザイナーという職能集団の長

インタビュアを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第13回が公開されました。今回は、今年のはじめにヤフーのデザイン部長からクックパッドのデザイン戦略部本部長に転身した宇野雄さんを取材。

ヤフーデザイン部長を務めた宇野雄氏があえて、クックパッドに転職した理由

現在38歳と、(40代からみると…)まだお若いのですが、出向や転籍を含め9社を経験、インターネット黎明期から常に最前線でデザイン業務に従事してこられた宇野さん。

職場を転々としているように見えて、一社一社で獲得してこられた経験・知見が、それぞれに骨太で、それらを着実に積み上げ&掛け合わせて次につないでいって今がある、というキャリアだなぁと思いました。

とにかくがむしゃらにやりたいことをやりまくって未熟さをつぶしていって成長実感ありまくりな若かりし日々、WebサイトからWebサービスやソーシャルゲームへ作るものが変わっていき、「数字(の変動)を見ながらデザインする」「デザインで人の感情を動かす」「デザイナーのままデザイン部長を務め、内外にデザインの価値を働きかけ、実際に価値を出す」といったステージごとの実践、いろいろなチャレンジがぎゅぎゅっと詰まったキャリア話で、たいへん刺激的でした。

デザイナーを集めた職能集団を部署として作って機能させている事業会社が国内にどれくらいあるのかわからないけれど、そういう部署に身をおいて宇野さんの身のこなしを間近で見ている若手デザイナーの方は、かなり良い刺激をもらいながら働けているのだろうなぁと思いました。

自分がプレイングマネージャーのような働き方を志向していないとしても、デザイナーの仕事をきちんと会社の中でビジネス文脈にのせて言語化・数値化し、価値化し、経営や他部署に求められる環境でデザインの仕事に携わっていくって、すごく健全だし、学びが多いし、いろんなチャレンジも思いついたり提案しやすいだろうなと。

プレイングマネージャーという言葉はよく見聞きするけれど、ではプレイヤーとして何を果たし、マネージャーとして何を果たすことで、その役割を両立させうるのか。自分にとっても部下にとっても会社にとっても、その先のお客さんや社会にとっても良い効果をもたらす振る舞いとは。そうしたことを一歩踏み込んで考えてみる材料になるかもしれません。お時間あるときに、ぜひご覧いただければ幸いです。

2019-07-18

よくある「漢字の書き間違え」をなくす10問テスト

ちょっとしたテスト問題を作ってみた第2弾。どんだけ心が折れているのか…。いや、大丈夫、健やか傾向です。

よくある「漢字の書き間違え」をなくす10問テスト

英語の勉強疲れ(と言うほど全然やっていないが)の反動でか、気分転換に日本語のほうへ行ってみたくなり…。毎日新聞校閲グループが著した「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」(*1) という本を読んでいたら、あぁ、これをテスト問題に展開したい!という欲求が高まってきて。

とりあえず問題に展開しやすそう&広くいろんな人に基礎固めとして役立ててもらえそうな「漢字の書き間違え」にフォーカスした10問テストを作成してみました。

私がネット上をうろうろしていて頻繁に見かける漢字の表記ミス(同音異字とか同訓異字とか)を取り上げて問題にしました。今回は、テスト後に見られる「ワンポイント解説」も練って書いてみました。

学習効果が高いテスト問題とは?を念頭におきつつ、何を問題に取り上げるか、どういうふうに問うか、先々取り出せる知識として残るように(かつ、テスト後に読んでもらえるよう短文で)どんな解説を添えるか…と、設問・正解・解説をテキスト化していくのは、インストラクショナルデザインを生業にする自分にとって、すごく大事な筋トレ。

たかが10問の漢字テスト、やってくださる方に貢献できることはわずかなものだけれど、ちっちゃくとも意味はあると思えることをコツコツやっていく。わずかなこと、ささやかな貢献でも、やっていれば自分を許して、どうにか生きていけるというものだ。

地味でも価値ある仕事に、矜持とこだわりとをもって取り組む、先ほどの本の校閲記者たちには、勝手に心を寄せ、勝手に励まされながら読みました。感謝、感謝。

また、一つ前のテストを受けてくださった方、ありがとうございました。すごい救われました。今回のテスト問題も、もしご興味とお時間がありましたら、ぜひ。同僚さんや後輩さんにも、どうぞ。

ちなみに、社内研修の講師は自分でやるから事足りているんだけど、講義内容をベースにテスト問題作ってもらえない?とかのご相談も承ります(営業)。

*1: 毎日新聞校閲グループ「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」(毎日新聞出版)

2019-07-14

間違えやすい社名を正しく覚える20問テスト

このところ「自分はぜんぜん人の役に立ててなくて、なんなんだろうな、まったく」という感覚にとらわれてちょっと塞いでいたので、ちょっとしたテスト問題を作ってみた。

間違えやすい社名を正しく覚える20問テスト

正しい日本語表記に興味がある方は、超ヒマなときとか気分転換したいときに、試してみてください。

社会人になって、SNSやWebサイト、何かしらのメディアに「ものを書く」ようになると、どこかのタイミングで出くわすのが、まぎらわしい表記の企業名。

セブンイレブンは正式名称「セブン-イレブン・ジャパン」だし、ユニクロを運営するのは「ファーストリテイリング」だし、NECは正式名称「日本電気」だし、「三菱電機」は電機であって電気ではないし。パナソニックはもともと「松下電器産業」だったのであって電気でも電機でもない。

他にも、しれっと社名のまん中におさまっているカナが「ャ」じゃなくて「ヤ」だったとか、カタカナじゃなくてひらがなで書くんだったとか、企業名表記にはそうしたひっかけ問題が、書き手を試すがごとく埋め込まれている。

一文字二文字のちょっとした違いでも、固有名詞を間違えるというのは、かなり痛い失敗。すごく、まずい失敗である。人の名前を間違えるのが超失礼なのと同じように、会社名の間違いも超々失礼である。使いどころによっては、ひれ伏してお詫び事案である。

というわけで、社会に出てから比較的早いタイミングで、みんながこの「間違えやすい社名」に触れるだけ触れておいて、まぁ忘れちゃったとしても、「なんかこれ、調べてから書いたほうがいいやつだ!」と思い出せるよう、ひっかかりを作っておければと思い、間違えやすい社名をリストアップしてミニテストを作ってみた次第。

別に、調べながら答えても一向にかまわない。正解は、20197月現在の各社のWebサイトで正式名称を確認した上でのもの。

この20社の社名を書く機会が巡ってくるかどうかは、テストを受けてくれる人が関わる業界によりけりだと思うけれど、例えばこういうところに間違いが起きやすいのね!という嗅覚を養っておくのには多少なりとも使えると思う。また、メディアにもの書く人はだいたい押さえているメジャーどころの「紛らわしい社名」をリストアップしたので、覚えておいて損はないと思う。

よろしければ、ご自身の確認用、あるいは後輩・新人育成用のプチ学習ツール、仕事を誰かに任せるときどれくらいこの辺知っているかをざっと把握するツールとして、ご活用いただければ幸いです。1mmでも役だったら、私も救われるというものです。

ちなみに、より詳しく押さえておきたい方は、このテスト問題づくりでもお世話になった記者ハンドブック 新聞用字用語集(共同通信社)あたりを読んでみるとよいかも。「紛らわしい会社名」が一覧でまとまっているはず(私は古い版しか今手元にないので、たぶん…ですが)。

2019-06-30

アイヒマン実験をトリガーに、組織の「分業化」を見直すスライドを作ってみた

もうだいぶ前に読んだ本なのだけど、山口周さんの「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」*の中で、とりわけ印象に残ったものの1つが「権威への服従」というお話でした。

この本では、知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプトを挙げて、概念の解説、そこから得られる示唆、ビジネス現場に立つ読者への問題提起が、山口周さんのシャープで分かりやすく熱っぽいメッセージを含んだ言葉で綴られています。すごく読みやすいし、面白かったです。

その12個目では、「アイヒマン実験」と呼ばれる、アメリカの社会心理学者スタンレー・ミルグラム氏が1960年代に行った実験を紹介していて、人は自分の権限が弱い環境では、他人に責任転嫁をして、非人道的な行動に手を染めてしまう性質を突きつけます。

ナチスによるホロコーストは、「過度な分業化」によって成し得たとも言われます。悪いのは私じゃない、私は指示に従って〜をやっただけ、みんなやっていた、悪いのは指示を出した側…。この分業に携わる人が大勢になると、底知れない力を発揮します。

組織の分業化は、構成員それぞれの強みを活かして生産性を上げたり、誰かが休んでもまわせる安定性を高めたりと、良い効果を狙って導入されるものですが、その一方で、過度な分業化が生み出す弊害もあります。

この辺の話を人と話しこみたいとき、「アイヒマン実験」の要旨を紙芝居のような体裁でさっと共有できたらいいのに…と思ったことがきっかけで、これを含んだワークショップ用のスライドを作るに至りました。

90分でワークショップ:アイヒマン実験をトリガーに、組織の「分業化」を見直す

が、ワークショップに関しては、こういう展開もできるかもな、有意義かもなという思いつきで後から加えたもの&休日に気をぬいて起こしたものなので、いい加減といえば、いい加減な仕上がりです。

ただ、この「アイヒマン実験」を話のとっかかりにして、いろいろ人と話し合ってみるというのは、なんとなく有意義な気がするのです。なので、「アイヒマン実験」について紹介している6〜33スライド目だけ抜き出してでも、お時間のあるときにざざっとお目通しいただいて、「このネタで、この人と話しこみたいなぁ」という場面が巡ってきた折りには、上のスライドにアクセスしてお役立ていただければと思います。

*山口周「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」(KADOKAWA)

2019-06-28

「Web系キャリア探訪」第12回、サラリーマンぽくないサラリーマン

インタビュアを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第12回が公開されました。今回は、デイリーポータルZの編集長、林雄司さんを取材。

デイリーポータルZは万年赤字!? 編集長・林さんがサラリーマンを続ける理由

「デイリーポータルZ」(DPZ)は、ネット黎明期から17年続く超老舗のWebメディア。2002年の立ち上げから、DPZを大事に大事に育ててこられた林雄司さんは、ずっとずっとサラリーマンでもありました。

私は「サラリーマン」をひとくくりにして何か語ろうとする物言いに遭遇すると、どうにも違和感を覚えてしまうのですが、林さんのキャリア話は、そういうステレオタイプを軽やかに融かしてくれる感じ。

昔からサラリーマンにもいろいろな働き方があっただろうけれど、合理化とか多様化といった変化の波を受けて、今や「サラリーマンぽくないサラリーマン」は世の中にうじゃうじゃいると思うし、これからますます増えていくとも思う。

自分が何かステレオタイプなものの見方にはまりそうになったときには、「林さんもサラリーマン」という自分ツッコミを入れることで、いろいろ凝り固まったものの見方を溶かせそうです。

従来のあり方・やり方が溶解していって、いろんな概念の輪郭が曖昧になっているご時世、この先「サラリーマン」もひとくくりに何か語ることは、相当むずかしくなるんじゃないか。そういう中で、こうやって一人のサラリーマンのキャリアを掘り下げて話を聴き、メディアを通じて共有する活動に関われることは、大変有意義でありがたいことだと改めて思いました。

さて、今回の記事の編集後記「二人の帰り道」で、林さんのキャリアについて、

「笑いのプラットフォーム」を築いて皆を舞台に上げていく

と書いたところは、補足しておきたいというか、ぜひ紹介したい動画があります。

顔が大きくなる箱への世界の反応│デイリーポータルZ

Web担当者Forumの記事のほうにも、冒頭で「顔が大きくなる箱」「地味ハロウィン」へのリンクがはってありましたが、この「〜世界の反応」記事の動画とか見ていると、ほんと目頭が熱くなります。あぁ、この笑顔を林さんは創り出しているんだ!って胸いっぱい。最初観たとき、泣いちゃったもんなぁ。

林さんが創り出しているのって、笑えるコンテンツにとどまらず、笑いのプラットフォームなんだって、今回取材の下調べをしているときに、この動画を観て思いました。

「顔が大きくなる箱」って、別に自分が変顔しなくても、それをかぶるだけで自分が舞台上の演者の役どころにまわっていて、自分の家族や友人をげらげら笑わせている状態になっている。絶妙なラインに敷居の低さを設定して、さっと人を舞台上に上げる仕掛けになっていて、観るほうだけでなく、箱をかぶったほうも自然と顔がほころんで、嬉しくてなって面白くなって笑っちゃう。そこに、みんなの笑顔と笑い声が広がる。すごいプラットフォーム。

「地味ハロウィン」になると、参加する敷居は「顔が大きくなる箱」より上がるんだけど、その分、参加者の創造力を絶妙に刺激してきて開花させる。みんなが、なにで地味ハロウィンを演じるかにアイディアを巡らせ、知恵をしぼり、ものを作ったり手配して身にまとう一連の準備が人を超クリエイティブにさせるし、当日会場におもむくと、見知らぬ参加者同士でぐっと距離を縮めて親密に笑い合える形になっていて、会場に行かなかった私たちも記事を読んで思いきり笑えて、参加者に敬意を抱いて、読後に心洗われる感覚を覚える。複線的にいろんな人をまきこんでいって笑いが笑いを包みこむ構造をもった秀逸なプラットフォームに脱帽。

ちょうどいい按配で参加の敷居を設定して、みんなが舞台にあがってこられるようにして、みんなが自分で笑いを創り出して、笑い声を立てて、笑いの波動が気持ちよーく外へ広がっていく。そういう場を創り出しているのが林さんの仕事で、これって、参加してくれる見知らぬ人たちへの創作意欲や創造力に対して、根底に期待感や信頼がないとできないことだよなぁと思うし、敷居のさじ加減を絶妙にチューニングするセンスがないとまわり出さないと思うし、身内も参加者も全体をわーっと巻き込んでいく力も必要で、なんというか、偉業だなぁと思います。

ライフとワークが分かちがたくつながっている林さんのキャリア話は、個人的に親近感をおぼえるところも多く、すごく自然体で話を聴き込んでしまい、元気をもらったし、快い取材時間でした。ぜひ本編の記事、ご覧いただければ嬉しいです。

2019-06-11

On-Screen Typography Day 2019 参加メモ

この日曜日に開催された「On-Screen Typography Day 2019」というイベントに参加しまして、久しぶりにたいそうエモい場に居合わすことができたな、という感慨を覚えました。

こちらに関わった方(主催、登壇、協賛、参加)への感謝の気持ちをこめて感想メモをしたためTwitterで共有したのですが、感想の後半部にある、

「イントロダクション」の妙、の詳説

というところは、参加されていない方にとっても「伝え方」のアプローチ共有ということで意味をもつかもしれないということで、こちらにもリンクをはって残しておきます。現場の躍動感みたいなものはうまく表現できていないのですが、そこは想像力で一つなんとか…

2019-05-31

「Web系キャリア探訪」第11回、欲しい経験を取りに行くキャリア

インタビュアを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第11回が公開されました。今回は、広報やマーケティングコミュニケーションがご専門の庄かなえさんを取材。この連載では、3人目となる女性へのインタビューです。

幸福度重視の仕事選び。50代以降の選択肢を広げるための戦略的転職

1998年に社会に出て、6回の転職を経験。現在は、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)の戦略マネージメントオフィス マーケティング・コミュニケーションズ マネージャーを務めるというキャリア。

所属や肩書きはごっつい感じなのですが、お会いしてみると、取材にうかがった葉山の街なみに調和するような朗らかさ、しなやかさや聡明さをあわせもった趣きの素敵な女性でした。

自分の中で大事にしたいものをクリアに把握されていて、それを大事にするってことを丁寧にやってこられたんだろうなぁという印象で、朗らかな語り口の中にも、芯の強さが一貫して感じられる取材でした。

自分の意思をしっかり自覚しているから、「同業種のほうが転職しやすいかな」とか「今の住まいから通える範囲で」とか「今より高い給与で」といった一般論に振り回されず、異業種転職も、東京を離れることも厭わず、給与が下がっても欲しい経験を取りに行く、自分ならではのキャリア選択をしてこられたのだろうと思います。

なかなか自分が望む役割を担えない職場・境遇にあったときも、その時期はインプットに精を出すというように、決して投げやりにならず、「今、自分ができること」を大事にしてこられたことも読み取れて、後から振り返っても含蓄あるお話だったなと思います。

取材日には、これまでのキャリア変遷を、「幸福度」と「給与」でグラフ化して図示してくださって、何をどう考えて仕事経験を積んでこられたのか、どうして次に移る決断をしたのか、丁寧にひも解きながらお話しくださいました。

20年に渡るキャリア話の中には自ずと、ネットをどうPRに活用していくかとか、組織におけるマーケティング・コミュニケーション部門の役割の変遷についても話題にあがり、代理店で働くか事業会社で働くかといった話題も。いろんな刺激が詰まっている記事かと思いますので、ご興味がわきましたら、ぜひお目通しくださいませ。

締めには、「40代の現在地から、50代のキャリアをどう展望し、今をどう生きているのか」にも言及くださって、これは同じ現在地に立つ自分ごととして結構効きました。じぶん、大雑把だなぁと…。

2019-04-16

「Web系キャリア探訪」第10回、キャリアの棚卸し考

インタビュアを担当しているWeb担当者Forumの連載「Web系キャリア探訪」第10回が公開されました。今回は、P&G、Adobeなど外資系企業を渡り歩いた後、一転?日本の伝統的な大企業に転職、現在KDDIでデジタルマーケティング部長を務める井上慎也さんのキャリア話を伺いました。

40代で外資系から日本企業に転職。数年おきにキャリアの棚卸、自らの価値は「経験値の掛け算」で考える

なかなか真似できない「輝かしいキャリア」というふうに特徴づけるのは簡単なんですが、井上さんのキャリアの最たる魅力はむしろ、誰でも真似しうる「創造的で堅実なキャリアの積み方」にあるのかも、とも思います。

「外資系企業か日本企業か」「プレイヤーから管理職への転向」など、わりといろんな人が直面する課題にすごく丁寧に向き合ってこられて、その時々で自分のことやその状況下をどういうフレームで分析して、どう結論して、どう次を方向づけて行動してきたか、すごく「わかる」ようにお話しくださるんですよね。

2~3年ごとにキャリアの棚卸しをして舵取りしてきたという井上さん。「キャリアの棚卸し」ってよくいうけれど、自分のキャリア遍歴を“多面的に”解釈し直してみる、そこに今までみてきたものと違う自分の価値を読み取っていく機会づくりみたいなものかなぁと思いました。ご興味ありましたら、ぜひお目通しくださいませ。

2019-04-12

Youtube番組「とうふメンタルラボ」を始める

あれよあれよと、なんとなく話の成り行きで、Youtube番組を始めることになった。とうふメンタルラボという番組。

「なった」と言っても、撮影や編集は首謀者たる若き女子たちにお任せ状態だし、メンバーがみんな主体的に企画だてて才能を発揮していくので、私は端っこで、どういう番組にしようかとか、どんな話題を話そうかとか、そういう下打ち合わせにアイディアを出したり、相槌をうったり、みんなの話を踏まえてざっくりした番組の構成・時間割を書いてみたり、収録当日にテーブルや椅子を動かして会場づくりしたり、いきおい本番であれこれしゃべってしまったり、合いの手を入れたり…。だいぶ散漫でテキトーな働きの寄せ集めで、なんとなく居る…という感じなのだけど。

それで申し訳なさが募るかというと、そうでもなく、居心地の悪さを覚えるかというと、そういうのもない。しばらく様子をうかがってみるに、闊達な彼女らにとって、私のそんなありようは特段気に障らないらしく、むしろ「私あれやりたい」「私これやるね」というのを、どうぞどうぞ!と快く受け入れる私のような者もいたほうがバランスがいいのではないかとすら都合よく考えてしまう…、それくらいみんな快活に動くのだ。

私がボーッとしている間に、ことは順調に進んでいく。私は「そこにいると、ちょうどいい人」くらいのあんばいで役目を果たしていったら十分じゃないか!みたいなスタンスに早くも落ち着いている。

そんなわけで、ちょいちょい合いの手を入れながら、みんなのエネルギーに触れ、それぞれの個性を味わっている。これを作っている女子たちは私のちょうどひと回り年下。このメンバーたちの「作りたい」「表現したい」というプリミティブな気持ちと、それを形にしていくエネルギーに触れている時間は、私に新鮮で心地よい体験をもたらすのだった。

しかしまぁ、収録中はみんなの話が面白いので、それでいいのだけど、後に編集された映像を見せてもらったり、公開して人様に見られる状態に身をおくのは、なんともそわそわして落ち着かない。自分じゃ冷静な評価のしようもなく、ただただ腰がひける。自分たちで内輪で話していると面白いことも、喫茶店でよそから聞こえてくるとちょっと白けちゃうって、あるあるじゃないですか…(誰ともなく)。

心臓に悪いので、頃合いをみて私は裏方にまわって構成作家のような役目に集中できたらと企んでいるのだけど、最初から「私できません!」という齢でもなし、出端を折るようなこともしたくない、何事も経験だろうとも思う…というわけで、一通りやってみようとひとまず出演している次第。話し下手でしどろもどろな私のトーク部分はだいぶあれですが、しばしご容赦を。

いずれは、私がこよなく愛するAMラジオ番組のトークバラエティで、わしゃわしゃとパーソナリティのそばで笑い声を立てる構成作家のような役回りに転じて番組づくりに参加したいかなぁ(心臓にも良さそうである)。私はラジオをPodcastでよく聴くので、映像ではなく声だけのPodcast番組もいいなぁと思っているのだけど(心臓にも良さそうである)。

でも今回のメンバー的には映像づくりを本当に楽しんでいて、その笑顔がまぶしいので、この番組は映像のほうがいいのだろうなぁと思ったりしている。そうするとやっぱり、狙いどころは裏方の構成作家もどきか。

それにしても、まさか自分がYoutubeの番組に出るような事態が訪れようとはまったく想定外で、人の出会いとは面白いものだなと思う。他者との出会いやふれ合いによってこそ、自分というのは変わっていったり、新しくなっていったりするものだなと。

zoomでのオンラインミーティングも初めて体験させてもらったし、slackでのやりとりも彼女らの提案で初体験。新しいほうへ、面白いほうへ、私を導いてくれる。そういえばメッセンジャーでのやりとりで「了解」を「りょ」と略す軽快な若者コトバを目にしたのも今回初。本当だったんだ!と。

やはり春というのはいろんな人にとって節目の季節で、周囲をみまわしても、いろんな人がいろんな節目を迎えているんだなと、特に今年は思うところがあった。我が身を振り返ると、わかりやすい変化がない状態をわりと長く続けている気がするんだけど、ここひと月ほどは、わりといろいろな人と会ったりおしゃべりする機会に恵まれて、すこし凝り固まっていたものが融け出している感じもする。変化を感じられるのは、健やかなことですな。

あと、行き当たりばったり感はあるけど、自分の選ぶ活動ってやっぱり「作り手を支援したい」という自分の軸となるものにはなっていて、そういうところに自分の人生の時間を使っているのを事後的に認識して、なるほどなぁと思ったりするのだった。老子の「無為自然」である。

さて、そんなわけでYoutube番組「とうふメンタルラボ」の第1回「とうふメンタルラボとは?はじめての企画会議」 。こちらに公開されました。たぶん週1ペースくらいで更新されていくかなと。

おしゃべりをエンターテインメントにするっていうのは、やっぱりプロの技。CGMとしてコンシューマーの作るコンテンツの意味性は、もう少しいろんな種類の価値を寄せ集めて成り立っていくものかもしれないと思っている。続けていく中で見えてくる、そういう意味を一つひとつ丁寧に感じとりながら、関わり方も柔軟にやっていけたらいいかなぁと思っております。お時間に余裕あるとき、一息いれたいときなどに、よろしければ…、お手柔らかにみてやってください。

関連して、こちらは首謀者るみちゃんの紹介記事。タイトルは強烈だけど、彼女がこれまでを振り返って今語る言葉には、心救われるような読み応えがあります。
父の自殺。母との関係。生きている気がしなくなった17歳【竹内瑠美さん】┃Reme(リミー)

より以前の記事一覧