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2018-09-17

棚に上がる前のセブンプレミアム事情

セブンイレブンの、というかセブン&アイのプライベートブランド「セブンプレミアム」は12年目を迎えているようだけど、私には長いこと、ちょっと気がかりな相手である。6年前にユニ・チャームが不憫である旨は、このブログにも書いたのだけど、あのあたりからずっと気にかけている。

ユニ・チャームの件はざっくりいうと、セブンイレブンに行くとマスクの棚にユニ・チャームの「超立体」と、セブンプレミアムの「立体型」と、ともに極太ゴシック体で書かれたパッケージが並べて陳列されていて、セブンプレミアムのほうが枚数が多くて価格が安い状態で売られているんだけど、箱の裏をみてみるとこっちもユニ・チャームが作っていて不憫である、という話。しかもユニ・チャーム純正は「5枚で398円」、セブンプレミアムは「7枚で298円」。しかも当然セブンプレミアムも手を抜かずに作っているから、ユニ・チャーム品質で素晴らしく使い心地が良い。「これで十分」な品質なのだ。

あれから6年、その後もセブンプレミアムはぐんぐん商品数を増やしてきて、最上級ブランドと位置づける「金のハンバーグ」とか「金の食パン」なんかも出てきて、2019年度には売上1兆5000億円を目指し、4200品目へ拡大すると発表している。生鮮食品、洗剤などの日用品や衣類まで扱うらしい。ノリノリなのだ。

私の行きつけのセブンイレブンは、レジ待ちしてぼーっとしているときに目に入る棚がおつまみ系である。柿ピーとか、さきいかとか、あたりめとか、ビーフジャーキーとか。この辺は全部セブンプレミアムで出ていて、自然と目に入る高さは今や一帯セブンプレミアム商品群が掛けられている。しょんぼりして目線を下に向けると、しゃがんだ最下層に平積みされているのが、ナショナルブランドの豆菓子だ。

柿ピーといえば幼少の頃からお世話になってきたのが亀田製菓の柿ピー(オレンジ色の)だけれど、これはずっと目にすることがなかった。

それが最近、亀田製菓のオレンジ色が陳列されるようになり、しかも自然と目に入る高さの上等な席次になっている。これは!と目に止まったのだけど、なんと“ピーナッツなしの”柿の種だけが袋詰めされている商品である。そしてすかさず、その隣りには、セブンプレミアムのバタピー(柿の種なしでビーナッツだけが詰まっているもの)が掛かっている。

なんだろう、これは。柿の種だけで食べる人ってどれくらいいるのだろうか。柿ピーに一方を追加補充したい人用としても、ピーナッツ比率を高めたい人はいる気がするけれど、柿の種比率を高めたい人ってどれくらいいるのだろうか。まぁいろんな趣味があるからなんとも言えないけれども。

亀田製菓にユニ・チャームと同じ想いが募る。それでもセブンプレミアムと、何らかの関係をもっておいて機会を狙うのが得策ということなのか。ちなみに現在、柿ピーのセブンプレミアムを作っているのは亀田製菓ではなく、でん六である。

セブンさんの弁では、セブンプレミアムは「各商品分野で技術力のあるNBメーカーとの共同開発」「そのクオリティの証しとしてあえて生産者(製造元)のメーカー名を商品に明記」しているとのこと。販売者名だけを表示した従来のPBの常識を打ち破るものと評されているのだけど、でもなぁ、お客さんの問合せ先だってセブンではなくて製造・販売元が負っているわけで、いいとこ取りって気もしないではない。

製造・販売元、セブン&アイ、消費者の「三方良し」なのかっていうと、んんーというところもあるんだけど、まぁ強いからこそできているわけで、その強さを築いてきたのは他ならぬ彼ら自身なのであって、強さを存分に活かしていますねってことでしかないのかもしれない。大変お世話になっているし。とにかく、そんなこんなで、気になる相手であり続けているのだった。

そこで近況をざざっと調べてみると、本当にいろんなところと共同開発していて、ポテトチップスはカルビーだし、バタークッキーはブルボンだし、ビーフジャーキーは伊藤ハムだし、チーズタルトは不二家、羊羹は井村屋だ。

調味料はさらに混沌としていて、マヨネーズは味の素、こしょうと唐がらしはハウス食品、みりんとトマトケチャップはキッコーマン食品、ソース類はカゴメ、みりんはミツカン、すき焼きのたれとごまだれはエバラ食品工業、だしの素はヤマキ。ここまでは、まだ良いとして。

キャノーラ油とオリーブオイルはJ-オイルミルズなんだけど、ごま油はかどや製油。しょうゆと白だしとそばつゆはヤマサ醤油なんだけど、こいくちしょうゆと味付けぽんずはヒゲタ醤油。そして生にんにくのチューブはエスビー食品なんだけど、生しょうがと練りからしのチューブはハウス食品。

味噌に至っては、何の味噌だったらココという分けもなく、赤だしもこうじもマルサンアイ、ハナマルキともに出していて、さらにフンドーキン醤油とか、山永味噌とかもあって、勝手な妄想だけど熾烈な競争を強いられているのかしらとそわそわしてしまう。

商品棚で戦わせるのではなく、店頭に並ぶ前のほうが主戦場なんじゃないかしら…。まぁそっちのリングで戦わせたほうが自社のコントロール下においてレフリー役をしやすいのか。

これだけえげつないことするなら(って勝手な妄想で書いているだけだけど)、いっそのこと複数のメーカーの商品を少量ずつ詰め合わせて飲み比べ、食べ比べ、使い比べできるセット売りとかしてくれたらユニークなのに…とか思ってしまうが、まぁ言うは易しというものかしら。

個包装できるものに限られるかもしれないけれど、ドリップコーヒーの飲み比べ詰め合わせセットとか、おつまみ豆菓子の食べ比べセットとか、ヨーグルト食べ比べセットとか?

習慣的に買うからちょっとこだわりたい、けど買い回るほどではないという、買い回り品と最寄り品のちょうど間くらいのもの。飲み食べ続けたいブランド探しする買い物客にはありがたいのでは。まぁ手間ばかりかかって儲からないか。ともあれ、いろいろ取りそろえて、私の暮らしを応援していただいており、感謝しております。

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