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2016-02-22

いちいち優劣をつけない

以前若い子の相談を受けて話したことがあるんだけど、何でもかんでも正誤、善悪、優劣とかって上下に整理をつけようとすると、全部に「自分が悪いか、相手が悪いか」の白黒つけざるをえなくなって、結局自分がきつくなっていくんじゃないかしらと。

社会に出て、いろんな性格、強み・弱み、価値観の人たちと交わったり、ときに理不尽と不条理の世の中を渡っていくのに、事あるごとにいいの悪いの選別し、しかもそれに関わる人の人物評価まで逐一やっていたら、(人は不完全が前提で生きているので)そこらじゅう悪者だらけになって息苦しくなってしまう。

「どんな世の中で生きているか」という世界観は自分が作っているのであって、世界そのものがそういう世の中なのではない。世界そのものはいつだって捉えどころなく、善いも悪いもない何の評価もない空間だ。

評価を持ち込んでいるのは常に人であり、世界の捉え方は人の数だけある。世界がこうだというのは自分からみた世界がそうだというだけで、人からみえている世界は自分のそれとは違うし、自分の見方を変えれば世界の見え方も変わる。

そういうことであれば、もっと人、もの、ことの「評価しない」受け止め方も取り入れたほうが、無駄に悪者を作って疲れないで、楽しくやっていけるんじゃないかなと。

上司なり先輩とのやりとりでギクシャクがあって、それを全部、上司は正しいか、自分は間違っているか、相手のほうがダメなのではないかと評価に直結する思考回路になっていると、どうなるか。

まず従順に上司を絶対視して、何ごとも自分が悪いからだ至らないからだと片づけていくと、相手に食ってかかるエネルギーはいらないけど、あれもこれも自分が悪者、弱者、劣等者を引き受けることになって、どんどん内面が疲弊していく。しかも腹の底では納得がいっていなかったりするから、見えないところにストレスがたまりやすい。

開き直って自分は悪くないと思えば、自動的に相手が悪い劣っている間違っているってことになっちゃって、それはそれで悪者相手に今後長く関係を続けていくのにげんなりしてしまう。

であれば、むやみやたらに縦軸で人を評価しようとせず、レベル違いじゃなくてタイプ違いで捉えていったほうが健やかにやっていけるんじゃないか。優劣じゃなく、こういうタイプ・ああいうタイプで、横並びに人をみるようにする。

そうすると、別のタイプの人間が集まっているチームとして、互いの強みを尊重したり活かしたり、弱みを補完しあう人間関係を見出すことができる。欲しいものは自分に取り入れて、合わないものは受け流せばいい。

同じタイプの人間が集まっているより、いろんなタイプがごちゃまぜのほうが強いチームを作りやすい。って言うは易しだけど、何はともあれ、つきあう相手が別に悪人じゃないと思えているほうが気分が楽だ。

そもそも世の中の多くのことは、そんなキレイに縦の評価軸で分けられるものじゃない。自分の言っている正誤、善悪、優劣の評価って、自分の価値観を下敷きにしているだけで、他の人にとって絶対共通のものじゃない。ちょっと緯度経度をずらした文化圏ではまったく違う価値観があるし、あなたのそれって地球の真裏でも通用しますか?地球の真裏の200年前でも通用しますか?とか考えると、だいたいの価値観は普遍性からほど遠い、ちっぽけな己の常識でしかない。それを人にも従えというのは横暴である。

すぐ隣りの人であれ、10年歳がズレれば受けた時代の価値観も大きく違うご時世だ。先輩の横暴さに目をくれているうち、自分が5年10年年下に対して、自分の古びた価値観を「常識」といって押しつけている。なにせ、時代変化のスピードは年々速まっている。多様性が推奨される時代には、個体差も著しい。

多くのことは、自分も相手も決定的に間違っているわけじゃないのだ。であれば、ちょっと身を引いてみてみて、評価しなくていいとき、評価しようのないときは、むやみに縦軸で評価しようとしないって選択をできるようにしておいたほうが健やかだ。

私たちにできるのは、あるスコープを定めて、あるプロジェクトのもと、ある組織なりチームなりで役割分担して、目的に照らしたパフォーマンスができているかを評価するくらいだ。

そこから離れた開放区では、みんなバラバラなのを前提に、自分も相手も不完全なのを前提に、いちいち優劣つけない人との関わり方をベースにして生きていきたいもの。

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