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2015-10-06

個人的キックオフ

今日は午前中、ATD(人材開発・組織開発をテーマに扱う世界最大の会員制組織)が主催するサミットがあった。終日それに参加予定だったのだけど、午後一番に会議が入ったので、午前中だけ参加して社に戻ることにした。で、間に古巣に立ち寄り。そんなこんなで、今日は私的に3つのイベントごとがあり、振り返ってみるとそれらが関連づいて、個人的キックオフ的な意味合いをもった1日となった。

ATD 2015 Japan Summitは、結局2セッションだけの参加となったのだけど、どちらも米国から招聘したゲストスピーカー。1つ目の基調講演はイノベーションの必要性を説く話で、人材開発にかぎらずな話。IoTとかビッグデータとかの潮流のお話あり、イノベーションの必要性は認識しているものの実際には動けていない実状データの提示あり、我々こそが動き出さねばな動機づけメッセージありな展開だった。

講演内容としては、俯瞰的に市場背景の再確認をさせてもらいつつ、講演の仕方として「王道をきちんとやると、国を越えてきちんと伝わるんだな」という、スピーカーのお手本的な話し方や伝え方に学ぶところがあった。

次の講演は、出だし「YouにとってMostしたいことは何だ?時間をとるから手元のシートに書け」というような問いかけから始まった。国を問わず人材開発系のセミナーイベントでは、参加者に問いが投げかけられ、参加者が考える時間、周囲とディスカッションする時間が与えられるのは常なのだけど、「君が何をおいても最大化したいことは何だね?」みたいな実にアメリカンな問いに、「いやぁ、特にこれといって…」となってしまい、クラスで浮いてるやる気のない生徒みたいな感じがした…。

与えられた数分間、へたな反発心をもたないで真剣に冷静に考えてみたのだけど、素直に自分の根を掘っていけばいくほど視界に無の境地が広がっていく…。大海原を前に立ち尽くすように、答えが見当たらない。何かしらと思って頭に浮かんできたのは、たぶん問いのねらいと大いにずれているが「無為自然」。これ、英語でなんて言うんだ。タオか。そうだ、そうだ。なんてやってる間に時間が打ち切られた。こういうのに全然答えが出てこない自分、を自覚するのに有用な問いだった。

いや、2つとも良い講演だったと思うんだけど、ごく個人的に受けた刺激をまっすぐ言葉に表すと、こういうことだなと。

で、そのATDサミットの会場が、90年代に4年間お世話になった古巣の会社が移転して入っているビルだったので、最近21周年をむかえたお祝いも兼ねて、おみやげをもって立ち寄ってみた。これが本日2つ目のイベント。もう自分が知っている人は数人程度なんだけど、自分と同日入社で19年間勤め続けている元同僚が運よくオフィスにいたので、受付に呼び出して久々の再会。

突然の訪問ながら、事業としてやっているスクール・大学の中を案内してくれるというので、お言葉に甘えてぐるりと2フロア見学させてもらった。歩いていると、ごく限られた知り合いとも偶然すれ違って挨拶できたり、学長である先生にもお目にかかれて、たいへんに運がよかった。先生は、この19年を貫く人材育成の仕事を私に与えてくれた人、いわば私の仕事の原点に位置する人だ。

再会した2人とは、近くごはんをご一緒することになり、思い出話ではなく、これからの話をいろいろとできそうなのも嬉しい。自分を実態以上に高く評価くださっている方なので、実際に自分に何ができるだろうかと疑問がないではないが、道なき道を自ら拓いていくよりは、こうした機会をいただいて、一つひとつ力を尽くして応えていく中で成長し、生きのびてきた人生だったりするから、しっかり向き合いたい。

そこから会社に戻り、所属する部門の下期キックオフミーティングに参加。これが本日3つ目のイベント。自分が直接関わる職務領域となると、そこで話されていることの一部にはなるのだけど、今期の計画など聴きながら自然と、半年にとどまらず、もう少し長期的な自分の今後の仕事のベクトルを探り当ててメモに起こしていく時間みたいにして使っていた。真面目に参加しているような、していないような…。

最近なんとなく思っていたのは、研修プログラムを作るにとどまらず、組織の人材開発プログラムを作るところに軸足を移していくか、あるいは軸足は変えずともそこまで領域を広げて対応していくかはしたいのかなぁということ。あと、企業の研修内製をサポートする仕事領域。

今は、グループ会社のほうで、その領域に携わらせてもらっていて、それが新しいチャレンジでとても面白い。一般のクライアントさんだとやっぱり、これまで経験を積んできた研修プログラムを作る仕事が多いんだけど、グループ会社の仕事だと、もっと領域を広げて、内部の人間的にやらせてもらえるところがある。

継続施策としてこうしたらいいんじゃないかとか、こういう手法で効果測定や分析をかけてみたら次につながる発見があるんじゃないかとか、かなり自由に提案させてもらっていて、そこの領域も快く任せてくれるので、自分なりに意味がありそうだなと思うことを、分析、企画提案、設計、開発、運営、評価と一連の流れを組みながらやれている。

まだまだ道半ばだし、まだまだ中途半端な関わりだけど、1社に深く入り込んでいって組織の枠組みで人材開発に関わるのは、やっぱり有意義だ。社内で講師を立てて、その社内講師と組みながら研修プログラムを作ったり、事務局を務める先方社員と組みながら、研修より広い枠組みで人材開発のフレームや具体的な施策を考えられるのも、すごくいい。

この経験を、いろいろと広げていけたらいいなと思う。クライアント案件にしても、外部から講師を招いたほうがいいものもあれば、企業の中にこそ講師に適任の人がいるテーマもある。ものによっては、社内講師だからこそ、その職場にフィットしたものを能率的に伝授したりファシリテートできるものもある。中の人がやるのが一番、その現場を変えるのに有効な施策として研修を落とし込みやすいってことがあるのだ。

でも社内講師の適任者は、その会社のハイパフォーマーになるから、そんなに多くを講師業務に割くわけにはいかない。実務者としては優秀だけど、講師パフォーマンスが高いわけじゃないってこともある。自分のどの部分が、他者にも転用可能で有用なエッセンスかを本人では分析・抽出しがたいこともある。あと、研修プログラムとしてどう設計だてて、教材を開発して、研修の現場を運営して、それを効果測定して評価して改善していくかみたいなところは専門外だったりする。

その辺を専門的に入って内製化支援していけたら、もう一歩専門的にサポートできるかなぁという思いはある。それにはまだまだ足りないところもあるだろうけど、今やらせてもらっているグループ会社の支援をきちんと実のあるものにしながら、自分が貢献できることの質を高めたり、領域を広げていけるといいなぁなどと、久しぶりに現実的な志しを言葉に起こしてみた。だらだらと。

しばらくの間、ずいぶんとこもりがちで来たけれど(まぁ通常通りといえばそうな気もするんだけど)、すこし動きが出てきそうな気配もあり、それもこれも自然のおもむくところに身を任せていこうと思う。基本は「個」を尊重すること、洞察力をフル回転させること、オーダーメイドで作りこむことってとこか。その辺は大事にしたい。

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