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2015-07-27

「女の子」論

「女の子ってこうなんです」「女性は〜なんです」と語られている説に共感を覚えることがない。天邪鬼なことも災いしているかもしれないが、たいていその手のものを読んだときには、
1)これって女じゃなくて人間に共通する傾向、特徴なのでは
2)これって、この人とその周辺(半径5m以内とか)限定の話では
のいずれかが思い浮かぶ。

もう一つ、
3)私が一般のそれに対して、女の子、女性的、女っぽくなさすぎる
という説も完全否定はできないが、この3つ目は自ら挙げないと「その可能性もある」って冷やかされる割りに、自ら挙げると自分を過剰に特別視してる人間に思われて「そういう奴に限って女なんだよ」と攻撃される謎の地雷だ。なので3つ目は、一旦取り上げつつ即取り下げる技に出る…。まぁ自分なりにフラットに考えると、ここは上2点で話を先に進めて差し支えなかろう。

で、「女の子ってこうなんです」「女性は〜なんです」説から、それをモデル化してマーケティング施策に使えるふうに「女性ターゲットにはこうすべし」と語られている記事も見かけるのだけど、こうしたものを生物的に女の特徴と一括りに理解してしまうのは早計と思う(そんな極端もないと思うが)。

私が見かけて、そっかなぁと違和感を覚える説はWeb上で展開されるラフな記事なので、別に目くじら立てるものでもなし、書き手に落ち度があるようにも思わない。読み物として面白いか、読み手に洞察を深める"機会"を与えるかどうかが、記事の評価しどころだろう。

先ほどの1つ目か、2つ目か、あるいは女性性を見事に言い当てているものか、実際のところどの範囲にどのくらいの信頼性をもって言えそうな提言かは、読み手側の責任で慎重に読みわける必要がある。

1つ目の「人間に共通する」って類であれば、男性にも有効だけど女性にも有効なので、自分のところで適用しても特別問題ないってことになろうが(単純化して言えばの話)、2つ目の「その人の周辺限定」だったとすると、それが自分のところのターゲットとずれた女性像だった場合、施策としては有効性を失い、毒にもなりうる。

情報が届いた段階から以降、力量を問われるのは書き手ではなく読み手の側だ。読んでひとくくりに女性ってそういうものかと思ってしまうのは、書き手というより読み手側の乱暴さって感がある。

今やWeb上を中心に情報の発信者は多種多様であり、これを自明なこととすると、情報の精度も千差万別。情報をどう読んで、どれくらい信頼して、どう検証を加えて、どの範囲に自分の領域で適用するかは、受け取り手側の責で取り扱う必要がある。

男女の差っておしゃべりトピックなので、けっこう雑に特徴づけられて語られることも多いけど、生来的に違いがあることって、精神面にかぎっていえばそう多くない気がしている。

そこをあんまり単純化して性差で二分しちゃうと、それ以外での分類を試行錯誤する探究心を損じてしまったり、個体差、相手の個性を深く洞察していく一歩を踏みとどめてしまうリスクがある気がして、私はけっこう慎重派だ。

これって「女性」ラベルに限定されない。「サラリーマン」もそうだし、「主婦」とか「働く女性」とか「長時間労働する若者」とか。なんか、お金のために働いている、長時間働かされているというように、みんながみんな無理やりやらされている前提でレッテルはられて発信されている情報や見解に、人間の捉え方が平坦すぎるのでは…と思うことが少なくない。

「サラリーマン」というひと括りで、おじさんおばさんの働き方を批判している若者に、働き方が多様化している今どきに、そういうあなたも感覚が古いのでは…と思ったりすることもあるが…。そう思うのは、私の半径5m以内(物理的にではなく関係性的に)のサラリーマンの働き方が、いわゆるサラリーマン的働き方や価値観でない人に偏っている可能性も存分にあるので、これまたなんとも言いがたい。

何はともあれ、世界が多様性を認めようという流れにあって、多様な選択肢から自分の答えを選べる状態を自由と言うなら、こうあるべしって万人に説けるものは数を減らしていく潮流にある。

一元的な価値観、一元的にしか人を捉えない見方は、世界の豊かさに反して、心の貧しさを生んでいく怖さがある。だから乱暴に言葉を与えぬよう慎重を期していきたいのだけど、といって黙りこんでしまっても何も始まらなくて夏…、バランスって難しいなと思う。毎度、話の論点がずるずるとずれてしまう。

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