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2015-01-11

電気毛布を買った

年始に電気毛布を買った。きっかけは実家での電気毛布体験だ。母が他界してから、私は実家に帰ると母のベッドで寝かせてもらっているのだけど、そこには電気毛布が敷かれていて、冬場にこれを体験する度、なんてあったかいんだ…と感銘を受けていた。朝起きたときの、ぐっすり眠れた感といったらない。

しかし、電気毛布の初体験は数年前のこと。なぜ、これまでは買おうと思わなかったのか。「電気毛布は親が使う贅沢品(子どもはあんか)」という無意識の縛りが働いていたのか、自宅にものを増やしたくないという基本思想が食い止めていたのか。その辺りかと思うのだけど、世の中にはこういう潜在顧客が結構いるのではないか。

つまり一つに、それに対する子どもの(あるいは若い)頃からのイメージが固着していて、「これは大人が買うor使うもの」と無意識に思い続けている。ゆえに、実は自分ももういい大人になっていて可処分所得もそこそこあるのに、それを買うor使うという発想に至っていないという人。

一つに、新たにものを買うというのが、なんでもかんでも「場所をとる」につながっていて、それはほとんど場所をとらないのに「部屋が狭いから買わない」と全般的に買い物拒否志向な人。

その意識化に成功し、晴れて思い込みから脱した私は、この度電気毛布を手に入れたのだった。何きっかけだろう、寒さへの拒否反応がついに強大なエネルギーをもって私の無意識に風穴を開けたのだろうか。

思い立ったが吉日、年始の休暇中に実家から東京に戻ると、事前の情報収集もせず、なじみの大型家電量販店に足を運んだ。私は元来面倒くさがりであり、買い物は「あれこれ見て回るプロセスも楽しいわー」というより、「できるだけ効率的にこれと決めて買ってしまいたい」タチだ。特にプライベートな暮らしに関わるものはそうで、買うと決めたらぱっと一つに決めてぱっと買ってしまいたい(そして即日からぬくぬくあったまりたい)。

電気毛布に「電気しき毛布」と「電気かけ毛布」の2種類があることを知ったのは、量販店の売り場に行ってからのことだが、今さら「かけ毛布としき毛布、どちらのほうがいいだろう」までスタート地点を引き戻すのも面倒くさい。ここはもう、当初の想定どおり「しき毛布」に限定して物色してしまおうと決める。「しき毛布」はすでに実家で使用経験があり、効果も簡単操作も承知済み、この選択にハズレはないのだ。外は冒険にあふれているのだから、うちで使うものくらい安定した幸いを求めてよかろう。

ざっと見回したところ、電気しき毛布の棚は、とある通路の片側にまとめられている。ここだけ見ればOKということなら、一つに決められそうだ。売り場があんまりだだっ広く商品が多すぎると、面倒くさがりはそれだけで心がおれてしまう(加湿器は3列あったので帰った…)。

電気毛布は、1点に絞り込むのも楽だった。「電気毛布」→「しき毛布」の後は、「洗える」→「パナソニック」ブランドだし、これでいいや→「シングルサイズ」の3ステップで1つに絞り込み、在庫ありを確認するまで5分とかからなかった。今回の絞り込みは「洗える」が決め手だったといえよう。一気に客に絞り込みをさせる「洗える」の力は素晴らしい。電気なのに洗えるのだ。

そこから一応、「洗える」っていってもなんか制限ありそうだよなぁと思い、見本でかかっている商品のタグの注意書きをチェック。「ドラム型洗濯機では洗うな」「乾燥機には入れるな」などと書いてある。何ならOKなのかは明示されていないので、同じフロア内の洗濯機売り場のほうに目をやると、ドラム型洗濯機と縦型洗濯機に分かれている。つまり縦型洗濯機ならいいということかしらと見通しを立てつつ「縦型洗濯機」をGoogle検索。あぁ、従来型のを縦型と呼ぶのねと学習し(基本的な暮らしの知識がない)、念のため店員さんをつかまえて、これは縦型洗濯機なら普通に洗ってOKということかと確認。ついでに、何かしら購入前に店員さんからこの商品説明を受けておいたほうがいいのでは?と思い、「普通に洗って干せばいいんですよね?」みたいな何でもない質問を投げてみる。そうだとの解に加えて洗濯時の一言アドバイスがあり、気が済んだので「では買います」とレジへ。で、そのまま持ち帰ってきた。という電気毛布の買い物の一部始終。

いやー、素晴らしい。ぬくぬく。あったかい。シングルサイズなら5〜6千円出せば十分なものが買える。操作も簡単、温度調節の1点しか触るところがない。そしてまったく場所をとらない。下に敷いてしまえば、もはや目に入らない。見えないけどあったかい。見えないのにあったかいのだ。

人って即効性を求めるとどうも、上からかけるもの、立体的で動きがあるものに吸い寄せられがちだけど、じんわりと堅く下から支えるもの、静かで平らなものにこそ、地味ながら確かで安定した価値が見出されたりするものよねぇと感じ入った(適当すぎる拡大解釈だという自覚はある)。素晴らしい、電気毛布のある生活。

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コメント

いつも拝見しているのですが久々のコメントですみません。。
電気毛布はてっきり上からかけるものと信じていた私には、まず敷くものとかけるものに分かれることを初めて知りました!
買うものを絞り込む経緯も最短で素晴らしい。加湿器は3列あったので・・・が思わず笑ってしまいましたが、私もそうかもしれません。「買い物は色々観て選ぶまでの経緯が楽しい」みたいなものは自分には当てはまりません。そもそも広い売り場とか人が多いところは長時間いると気持ち悪くなっちゃう。。(笑)
人って選択の幅が多いほど良い、、みたいに思われがちですが必ずしもそうではないんだなと再確認した次第です。

昔、家にあった電気毛布を親は上にかけていましたが、あれシーツの下に敷いてもいいなぁ、、と思いましたが「敷き毛布」と「掛け毛布」は作りが違うんですかね。。?

ベルさん、いろいろと慌ただしい中コメントを寄せてくださってありがとうございます。久々で済まないなんて思わないでくださいね。それを言ったら私のほうこそ、ひっそりベルさんのブログを拝読するばかりで大変恐縮です。
ベルさんは「かけ」が基本だったんですね。人によっていろいろ違うものですねぇ。
量販店でさっと見たところでは、「かけ」と「しき」はまったく別物として作られているようでした。「かけ」は柔らかくてやや厚みのある毛布っぽくて、「しき」は薄っぺらの敷布団ぽい感じ。
「しき」は「かけ」の代替にはならなそうだけど、「かけ」はやろうと思えば「しき」の代替になるかもしれませんねぇ(雰囲気だけで言ってます…)。
ともあれ、ものによっては十分に検討したいものもあるのでしょうけど、そうした例外を除けば大方はほどほどの選択肢から3ステップくらいで絞り込みたいところ…。
私も人混みは疲れてしまって、すぐ退散してしまうことが多いので、そうするとまた年々耐久力が弱っていっていけませんねぇ。

その買い物は大正解です。
電気毛布は、掛け毛布よりも敷き毛布が断然良いです。半身用で充分。
パナソニック製のものが一番よく、他社の安いものは、温度調節が微妙に出来ないので、結構暑くなったりします。

おぉ、アサノ先生に太鼓判をおしていただけたら、買ってよかった感倍増です。性能はまったく事前情報なしに買ったので、ほっとしました。最初にぐっと「強」であっためて、寝るときは「弱」にするよう、従順に取説を守って使っております。快適です。

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