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2014-06-26

経験は万物の師

ここしばらくは毎日が、研修本番か、教材類の納期か、その間際か。それが4〜5案件併走する感じで走っていて、なかなか忙しく過ごしていた。今もその中にはいるのだけど、ある程度まとまったものを納めて、いくらか落ち着いてきたような、そうでもないような。気が抜けないのはずっとそうなのだけど、とにかくこの半年はあれこれ納めまくったなぁと感慨を覚える6月の暮れだ。

私の手がけるプロジェクトは、何千万とか何億とかそういう規模の案件じゃない。ワークショップやトレーニング形式の研修だと受講者数は数名〜十数名が多く、講演形式やオンライン形式だと百・千名単位に及ぶこともあるけど、そういうプロジェクトはまれだ。

プロジェクトメンバーは、講師と私の基本2名体制。講座を複数展開するのに講師が複数ということも多いけど、その場合も基本的には講座ごと講師と私2人でキャッチボールをする。案件によっては、アポイントや受発注まわりを営業さんがフォローしてくれる。

あと欠かせない登場人物はクライアントのみ。基本的にオーダーメイドで作るので、クライアントさんにフィードバックをもらいながら作っていく。クライアント側は1〜2名のこともあれば、5〜6名に及ぶこともあるけれど、基本的にはこうした数名規模で、こじんまりとやっていくのが常だ。

講座の日数も、時にひと月以上に及ぶものもあれど、基本的には1日〜4、5日間程度に収まることが多い。プロジェクト期間は数か月に及ぶけれど。

こういう感じで、とにかくクライアントごと、案件ごとに手づくりすることを大事にして細々とやってきて、なんだかんだ丸めると10数年は講座を作っては納め、作っては納めしてきたことになる。

そのいずれもユニークな案件ではあったけれど、それにしてもここ1年くらいを振り返ると、手がける案件が彩り豊かになってきた感がある。OFF-JT(研修)で終わらせずにOJTプログラムまでセットでご提供するものとか、反転授業の設計してモバイルラーニングのコンテンツを開発したり、パイロット版で社員座談会を開いてそこから研修プログラムに落とし込んでみたり、社員研修の内製化のコンサルティングみたいな仕事も出てきた。

渦中にいると、とにかく目の前の案件を頑張ってやるのみ!なのだけど、少し引いて眺めてみると、その広がり感に自分でも驚く(そもそもニッチな活動範囲での広がりであることは重々承知だけど)。

度胸と野心が足りず、自分からこういったニュータイプ案件を取りにいこうとはなかなかならないのだけど、そんな自分でも同じ界隈で一つひとつ案件を経験していく中で、少しずつ自分が作れるものや提案・提供できることが大きくなっていって、少しずつ信頼関係が太くなっていって、手がける案件に広がりが出ていくというのは、すごく嬉しいし、楽しいし、面白いと感じられる。

10年後の目標を立ててそれを目指すとかが全然性に合わない私のような人間にとって、キャリアの歩み方ってのはこういうのがフィットするよなぁと実感する。数年単位でふと自分の歩みを振り返ってみたときに「あ、轍が見える」という感覚。今歩いている線上になんとなーく「この先進む道筋が見える」という感覚。

クライアントさんから相談をいただいて要件をヒアリングして、企画提案してはクライアントにフィードバックをもらい、講座設計してはまたフィードバックをもらい、教材を作ってはまたフィードバックをもらい、研修を納めては現場で受講者の反応を確認し、事後にはアンケートを確認し、実施レポートを納めてはクライアントからフィードバックをもらい、その一連のプロセスや結果を受けて反省し。そうやって、5年、10年、15年とやっていく中で、得られるものの尊さを思う。地味だけど、そういうことに信頼をおいて仕事をやっていきたい。

経験から学ぶためには、経験するだけでは不十分であり、その経験から知識を生み出すための「内省」を行い、経験学習のサイクルを循環させることが重要である。(*1)

コルブの経験学習モデル

*1:「職場学習の探求 企業人の成長を考える実証研究」中原淳(編著)生産性出版
*2:「経験は万物の師」とは、ジュリアス・シーザーの回想録「Commentarii de Bello Civili」の中にある記述。これを教えてくれたのも*1の書籍

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