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2013-05-08

乗り換え駅の四方山話

私が通勤に利用する駅は、この春に大幅な構内の改装があって、人の流れは未だ混乱ぎみである。乗り換えの移動距離が異常に長くなってしまい、一旦改札を出て階段を昇り降りしないと乗り換えができない。

朝の通勤時間帯には、制服を来た人たちがわんさかいて、方々で大声をはりあげている。こっちの通路は一方通行で使えないだとか、どこそこ方面に行きたい人はこっちの通路を通ってくれだとか誘導するようになって、もうひと月以上経つ。これは、この先もずっとずっと続くのだろうか。

声をはりあげて案内していることが仕事していることになっている感あって、皆負けじと大声で叫ぶので、同じことを言う声が二重三重にかさなって騒音っぽくなっている。アナウンスは一所に一つのほうがすっきりして聞きやすいのだが、先輩が叫んでいるのに俺が叫ばないわけにはいかない…という事情を察するので、これは当面続くのだろう。先輩が疲れて「役割分担しよう!」と切り出すまで、のんびり待とうと思う。

というのは本題ではなかった。今朝の乗り換えのときのエピソードを書こうと思っていたのだった。今日も混雑した駅の中を昇り降りして乗り換え。ちょうどプラットフォームに乗り入れていた電車に一歩足を踏み入れた。すると、すれ違いに一人の女性が電車から片足を出してきて、プラットフォームにいる警備のお姉さんに声をかけた。

この前の駅で開いた反対側のドアに荷物をはさんでしまった女の子がいるようだ。その子がこの駅で下車したくて困っている、ということらしい。乗り込んだのと逆側のドア前には確かに、制服を来た高校生らしき女の子がカバンをもって困り顔をしている。

警備のお姉さんは、問題は理解したものの動きがとれない。電車の中には基本入れないのだと言う。ドアが締まったら自分も次の駅に運ばれてしまう。彼女は困った様子で、とりあえず電車がドアを閉めて発車しないよう両手を高くあげて、駅にいる他の関係者に合図を送った。

ドアがしまらない状態にして警備のお姉さんが電車に乗り込んでくる。向かい側のドアまで行って、カバンの紐がはさまってしまった女の子に声をかけ、カバンを引っ張ってみる。とれない。ドアの向こう側にカバンの金具が出てしまっている状態なので、ドアをあけない限り、カバンはとれないのだ。

警備のお姉さんが女の子に、次の駅まで行っても大丈夫か確認する。女の子は問題ないと言う。ただ、次の駅でこちらのドアが開くのかを知りたいと言う。警備の女性はわからない様子で、その問いには答えずに電車を降りて他の関係者のところへ連絡に向かう。

しばらくすると、警備会社の他の男性がやってきて、電車に乗り込み、カバンを引っ張る。とれない。次の駅まで行っても大丈夫かと確認する。女の子は、問題ないと答える。ただ、次の駅でこちらのドアが開くのかを知りたいと言う。警備の男性はその問いには答えず、電車を降りてどこかへ行く。

しばらくすると、制服を来た男性が4〜5人集まってくる。先ほどのお姉さんもいる。わんさかいるが、全員警備会社の人のようだ。荷物を引っ張ることはできても、ドアを開閉できるわけではない。発車の判断ができるわけでもない。

「ただいま、駅の係員を呼び出しています」と車内に放送が流れる。駅の係員がプラットフォームには一人もいないのかもなぁと思う。いつも駅のプラットフォームにいたのは全員警備会社の人だったのか…。

また2分ほどしてか、駅員さんらしき別の制服を着た男性がやってくる。警備会社の人からどこまでどういう報告を受けてきたのかわからないが、やはり電車に乗り込んで、カバンを引っ張る。人間、これはどうにも自分の身をもってやらずにはおれない生き物らしい、などと思いながら様子を見守る。

とれない。金具が引っかかっていて腕力でどうにかなるものじゃないらしいと認識する(あるいは納得する)。次の駅まで行っても大丈夫かと乗客の女の子に訊く。女の子は、それは問題ないと言う。ただ、次の駅でこちらのドアが開くのかを知りたいと言う。その駅員もその問いには答えず、電車を降りていく。

もう、ゆうに5分以上は停車している。この停車時間は、この混雑した路線・時間帯ではだいぶ痛いはずだ。他の車線の次の乗り換え客も乗り込んできて、車内はどんどん混雑していく。駅員さんも来たし、もう発車判断でいいじゃないか、というふうに、外の警備会社の人と駅員さんの間で合意形成されている感じを受ける。

するとまた、もう少し年配の駅員さんがやってきた。他の人からどこまでどういう報告を受けてきたのかわからないが、やはり電車に乗り込んできた。ドア外の警備員さんがたが、またやるのか…と苦笑いぎみの表情をして眺めている。カバンを引っ張る。とれない。金具が引っかかっていて腕力でどうにかなるものじゃないらしいと認識する(あるいは納得する)。次の駅まで行っても大丈夫かと乗客の女の子に訊く。女の子は、それは問題ないと言う。ただ、次の駅でこちらのドアが開くのかを知りたいと言う。

駅員の男性は「次の駅でこちらのドアが開くから大丈夫」と言う。おぉ、来たー!と私は胸のうちで思う。駅員さんが電車を降りていく。電車は発車準備に入り、動き出す。のち、次の駅で無事、カバンをつかまえていたドアが開いた。

引っ張るのは一人でOKで、警備のお姉さんが駅員さんに「金具が引っかかっているので引っ張っても無理なんです。これだけ乗客がある状態で、反対側のドアを開閉するのは危険ですし、彼女も次の駅まで行って構わないと了承していますから人的トラブルもありません。ただお客さんは、次の駅であちらのドアが開くかどうかを心配しています。それを教えてあげて、すぐ発車のご判断を」とか言ったら、2〜3分くらいで対処できるかなぁとか思ったりもするけれども。

一方で、人間、やっぱり、自分で引っ張ってみるということを止められない生き物なのかもしれない、とも思いながら移動した…。となると、カバン引っ張って、そのまま即時判断がくだせる駅員さんを一人はプラットフォームに配置するっていうのが現実的な解であろうなぁと。朝のできごとに思った。

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コメント

なかなかアレなエピソードですな(^^ゞ

もし自分がそこの警備員ないし駅員として働いていてその現場に遭遇したらどんな対処してただろう?

傍観していると、おっしゃる通り、金具のせいで鞄はドアから取れない、次の駅でそのドアが開くのかをその人に伝える、ただそれだけでいいということは分かるけど、当事者になったら彼らと同じ行動をしてしまう確率が高い気がする。

誘導の大声にしろ、不思議というか変だよな〜と思う他者の行動って、意外とたくさんあるよね。

自分の行動が、プライベートでも仕事でも、他人からどう見られてるかということを客観的に見つめる大切さをこのエピソードを読んで改めて実感しました。

私も考えたよー。もし自分が警備員・駅員だったら、まぁ動いているから全体像把握しづらいよなって。だからこそ、現場で状況をじっと見ている自分が口を開くっていうのも一つの役割になりうるんだけど、実際は口をはさまず最後まで静かに見てしまう…。へたに口はさんじゃいけないってどこかで学習してきちゃってるんだよな。んー。うちの父の世代とかだと、こういう時いい意味で口をはさめるのかもなぁとも思います。

そんだけ繰り返したら、口はさんでたかも、俺coldsweats01

意外と言う方だと思うんだ。


ん?でもやっぱ言わないかもcoldsweats01

どっちだ…。どっちの人もいるのが人間社会のバランス良いところだよね、とも思う。

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