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2013-01-09

アンバランスの妙

1月3日、年明け早々の都内の地下鉄はがらがらに空いている。立っている乗客は一人もおらず、座席も四隅しか埋まっていない。私もあいた隅に腰をおろす。途中駅で、父と娘の2人組が乗ってきて私の向かいに座った。

女の子は小学2〜3年生くらいだろうか。ミニスカートに黒いタイツ、一丁前に足を組む。放り出した膝下がすらりと伸びて格好いい。こりゃ生粋のSかと思いながら視線を上にもっていくと(って私の視線移動、ほとんど男そのものだが)、イメージにピタリとはまる、つんとすました顔。手には大きな文字で「宮沢賢治」と書かれた本。うーむ、「アタシ、バカは嫌いなの!」とかいうセリフをはいたら、すごく様になるんじゃないかしら。

なんて感心してみていると、おもむろに人差し指を鼻の穴の中につっこんだ。その淡々とした所作にぐらり。躊躇がない。恥じらいもない。淑女への道のりはまだまだよのぉと思いながら様子をみていると、左の穴から右の穴へ、その指を口の中にいれてフィニッシュした。これには姉さん衝撃を隠せず(でも隠した)。

色っぽい足と、勇ましい手の指さばき。数分の間に、このアンバランスの妙を特等席で見せつけられて、私は一人うなってしまった。そんな私をもう一人の私が静観しながら、人のふるまいに一貫性を求めるのと、ステレオタイプにものを見るってのは案外、表裏一体なのかもしれませんなぁとぼやいている。わかるような、わからないような。

ともあれ、こういう不統一なバラバラ感に遭遇すると、凝り固まったものの見方をひと思いに叩き割ってくれる感があって、なかなか味わい深い。

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コメント

徒然草の一段の読後感に似てますね、このエントリー(笑)。

この文章からあの文章へ跳べるひらつかさんがすごい…(笑)。
あらためて原文と、いくつか現代語訳を読んでみましたが、古文って作品そのものを味わえるようになると面白いんですね。昔は文法と訳すのに必死で…。

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