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2012-04-04

新京成線が止まらぬからくり

昨日の「春の嵐」のさなかに、気づいたことがある。どんな嵐に見舞われても、東京都近郊ほとんどの路線が根をあげて運行を見合わせようとも、新京成線だけは決して運行を止めず走り続けることは、千葉県民の間では広く知れ渡っているのだが、そのからくり。

多くの人には自明のことかもしれない、考えてみれば当たり前のことなのだが、私はすっかり見落としていた。いや、だからといって運行を見合わせる在来線を責める気は毛頭なかったけど、いつも単純に新京成線えらいなぁ、けなげだなぁと思っていた。私は生まれも育ちも千葉県で、新京成線には古くからお世話になってきたのだ。通学に電車を使い出した20年前(ぎょっ)から、どんな暴風雨、大雪に見舞われても新京成線は止まらなかった。

昨日は、京葉線、武蔵野線、京成線、東洋高速鉄道、総武快速線、中央緩行線、東西線、久留里線、常磐線が軒並みダウン。Twitter上には「#千葉県民終了のお知らせ」というハッシュタグができて盛り上がっていた…。風が強いと、東京都と千葉県の間を流れる江戸川を渡れないのだから仕方がない。そんな中で、新京成線は昨日も運行し続けていた。

と、ここで気がついた。新京成線は川も渡らなければ、海岸線を走るわけでもない。なだらかな起伏が続く下総台地を、ゴトンゴトン走り続ける鈍行電車なのだ。

もちろんだからといって、嵐の中の運行がへっちゃらなわけじゃなかろうし、新京成線利用者にとってかけがえのない存在なのも変わりない。どんな悪天候でも平常通りの運行を続けよう、乗客を家に送り届けようとする姿勢にも心打たれる。それもまた変わりない。

しかし、川を越える路線や海岸線を走る路線と(暗黙のうちに)比較して、新京成線を讃えるというのはちょっと浅薄であるなと反省した。それぞれの路線がさまざまな自然環境にさらされながら、精一杯のことをしているのだ(たぶん)。

ちょっと気を抜くと、表面だけみてあーだこーだ勝手なことを思ってしまうのが人の常ではあるけれども、自然体で自分の目に映る世界が、もっともっと奥行き豊かな人間になりたいと思った一件。そして、どんなに目を凝らしたところで結局、自分には見えていない死角があることをわきまえて、いつでも「なるほど」「あぁ、そうか」と考えを改められる頭と心の柔らかさを大切にしたいもの。

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