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2012-02-12

パウダールームも使いよう

通っているフィットネスクラブのパウダールームには、1席ごとにドライヤーが、2〜3席ごとに基礎化粧品やら綿棒やらが設置されている。ここに時々、それらのサンプル品らしきものが置かれる。メーカーさんなりが「こういうのって使ってみないとわからないでしょ、試しに使ってみてください、良かったら買ってください、口コミしてください」と置いていくのだろう。

今日行ってみたら、いくつかの席のドライヤーがサンプル品ぽいものに入れ替わっていた。いつものドライヤーでないとダメ!などといったこだわりもなく、そっちのほうが空いていたので、入れ替わった席の一つに座ってドライヤーを使ってみた。どこのメーカーだろうなぁと思って見てみたら、これまでに聞いたことがないメーカーだった(ので覚えていない)。

とりあえず、ものすごい軽かったから、「軽いなぁ。安っぽい軽さだけど、この軽さが売りなんだろうなぁ、実際首痛めている私にはありがたいし」と思いながら髪を乾かした。まずまず乾いたかなというところで、ドライヤーをOFFにした。

ちょうど同じタイミングで、もう一人そのサンプルのドライヤーを使っているおばさまもドライヤーをOFFにして、パウダールームに静寂が訪れた。おばさまがOFFにするやいなや「うるさいわねぇ、頭ガンガンするわ」と吐き捨てるように言った。な、、なるほど。「音の静かさ」という観点がドライヤーには求められるのねぇ、とはっとした。ドライヤーなんて、うるさいものだと思っていた。

これを受けて、別のおばさまが「それ、うるさいわよねぇ。それに、全然乾かなくない?」と返す。ほほぅ、「乾きの速さ」という観点も。全部乾ききるまでドライヤーかける気なんて毛頭なかったから(いつも適当なところでやめて、あとは自然の力に任せている…)、なるほどねぇ、やっぱりいろいろな評価の観点があるのねぇ、と感心。私はこのパウダールームで常々、こういうことを学ばせてもらっている。

そして、いやぁ、こういうものはこういう人に事前評価してもらうべきよねぇ、と一人納得。私は、少なくともこっち系(生活/暮らし系?)の調査に協力するとか、絶対やっちゃいけないわーと思った。

で結局、このおばさまの使用感はこの密室に留まってしまうのだけど、まぁうるさいのと乾きが悪いのはメーカーさんだって百も承知だろう。これは軽いのと安さが売りなんだろう。ならば、金額もどこかに示しておいたほうがいい気はしたけれども。どこかで、このおばさまと別の客層のハートをつかんでいることを願う。

別に、これといって立派な締めの言葉を用意できる話でもないのだけど、知ってもらう、使ってもらう、買ってもらうための仕掛けというのは、いろんなところに作れるもんなんだなぁと、こういう機会に遭遇するたび思うのだった。いろんな仕掛けがいろんなところに張り巡らされている感じ。

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