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2011-09-23

ICレコーダーを買うまで

定期的にインタビュー取材する仕事ができて、ICレコーダーを買うことにした。購入にあたってどんなプロセスを経たかメモに残しておく。人の役に立つメモではない気がするけど…、まぁ休日のおしゃべりです。

ICレコーダーは、自分に全く知識のない商品だという認識があったので、まずはどんな選び方があるのか、一般的な価格帯はいかほどなのか情報を得てみようとGoogleで「ICレコーダー」と検索。広告枠の下に視線を向けると、1番目と2番目を価格.comが独占。まずはここでみんなの意見を聴くのがいいと思い、1番目を新しいタブで開く。

3種類の人気ランキングが、それぞれ5位まで掲載されている。メーカーをざっとチェックしてみると、どのランキングもTASCAM、オリンパス、三洋電機の3社で占められているから、まぁこのうちのどれかかと思う。しかしTASCAMは聴いたことがないな、ICレコーダー専門メーカーなんだろうかと思いつつ、特に調べず。

価格帯をざっと眺める。3千円、5千円、8千円といった1万円未満もあれば、1万円台、2万円台もあるんだなとわかる。2〜3年前に出たのは1万円をきっているのかなぁと思いつつ、うるさいところでインタビューするわけでもないから、数年前の性能でも十分だろうなぁと、なんとなく2万円以上は対象外のイメージをもつ。

3つのランキングのうち「注目ランキング」はいまいちよくわからないので(編集している人が注目している?広告っぽいものかなぁと)、私はみんなの声を聞きに価格.comにやってきたのだということで「売れ筋ランキング」と「満足度ランキング」の上位製品をいくつかクリックして商品詳細をみてみる。「スペック」のところにいろいろ書いてあるけれど、「主な機能」などはいまいち理解できない用語も多く、ここでは「A製品もB製品もおおまかついている機能は同じなんだな」という認識を得るに留める。

前提として、さして高機能なものは求めていないのだという思いがあり、とはいえ1円でも安いものをというがむしゃらさもない。わかりやすい「最大録音時間」はどれも百何十時間という表記なので、今時のものはどれも1時間程度の取材を記録するのに困るものではないんだろうと思う。あまり時間をかけずに、用途に必要十分な商品に絞り込んでさくっと買えればよいのだ。

続いて「レビュー」を読む。三洋電機がたいそう褒められている。購入した人の満足度がとても高そうだ。一方で気になったのがオリンパス製品のレビューに書かれていた「オリンパスは営業力がありますからねぇ」という訳知り顔な声。この言葉を頭の隅に残しながら、一旦価格.comを去る。

みんなの声とは別に、専門家の声を聴いておこうということで、再びGoogle検索の「ICレコーダー」。まったく知識のない商品/サービスの購入に際しては、大衆の意見(量)と専門家のアドバイス(質)を両方踏まえたい。

検索結果を少しスクロールしてみると、1ページ目の中ほどに「ASCII.jp:ICレコーダの買い方(2009年初頭編)」とある。ASCIIの記事ならいかにも専門家の話が程よいボリュームでまとまっていそうなイメージ。2年前の話なら、基本的な選び方のポイントも変わっていないだろうと思い、クリック。

「ICレコーダを選ぶときのポイントはコレだ!」という見出しに、まさに!そんな話が聴きたいと思い一通り読む。ここで学んだのは、高音質を求める人っていうのは音楽の録音とかを想定している人で、そういう人向けに2万円台の商品があるんだなぁということ。あと、PCとの連携機能は地味だけど重要だなぁということ。USBケーブルを必要とする製品は、使いだすと面倒そうだ。本体にUSBコネクタが内蔵されているのにしようと思う。

後半のページに進むと、2009年初頭当時の一押し商品が紹介されていく。これはもう商品が入れ替わっているので読まなくてもいいかと思いつつ、あることが気になって結局最後まで読んでしまった。そして、これが商品選びというかメーカー選びの決定打に。

というのは、この一押し商品紹介ページ群、3ページにわたって当時1万円台(ボリュームゾーン)、2〜3万円台、さらに上の価格帯の商品群が紹介されていくのだけど、基本的に1ページの構成が「オリンパス→三洋電機→ソニー」の流れなのだ(最上位価格帯ページは違うメーカーが出てきていたけど)。

で、冒頭のオリンパス製品の紹介文には、特にこれがダメ、これができないという指摘は書かれておらず、基本これで十分という印象を与える。しかも紹介されている中で一番安価。続いて紹介される三洋電機とソニー製品は、さらにこんな機能もついているけど、あれはできないみたいな書き方が目立つ。

「さらにこんな機能もついている」というのも、前半の記事で「これこれをしたい人でなければ、こんな機能は不要だろう」と書かれていた記憶…。「ワンランク上の機能を誇る」と添えてあるけど、ワンランク上でなくてもいいなら高くつくからオリンパスにしておけば、という感じに見えてならない。

オリンパス営業力強いって価格.comのレビューに書いてあったからなぁと頭の中で勝手に関連づけが進む。広告っぽいのを見るとオリンパスが一番良さそうな印象を受けるようになっているけど、品質的には三洋電機が一番ってことなんじゃないかと邪推。三洋電機を応援したい気持ちがむくむくわいてくる。

そもそも、ものすごい検討に検討を重ねてメーカー選定を行いたいというのでもなかったので、ここらの印象でもう決めてしまって、三洋電機の手頃なのでいいかなぁと思う。レビューで一番なのは安心だし満足度も高いし。そして価格.comで上位にあった三洋電機「Xacti SOUND RECORDER ICR-PS502RM」を今一度チェック。USBコネクタも問題なく内蔵しているし、よし、これに決めたという気になる。

製品名を書いたメモをもって翌日ビックカメラへ。とりあえず実物を見てからというのと、店員さんは何を勧めるんだろうなぁという興味と。お店でICレコーダー売り場の前に立ち、重たいかばんを床において、製品を一通り眺める。私が目をつけていた「Xacti SOUND RECORDER ICR-PS502RM」があった!が、最も下の棚においやられている…。上の棚はやっぱりオリンパスが多いなぁ。

店員さんがやってきて「ご案内しましょうか」と声をかけてくださったので、特にこれを買おうと思っているとは言わず、「仕事で取材用にICレコーダーが必要になったんですけど、商品知識がなくて。これだけの商品から、皆さんどんなふうに選んでいるんでしょうね」と訊いてみる。オリンパスを勧めてくるのだろうかと、うすらぼんやり思う。

「下の棚のほうは、おばさまがたが趣味の稽古ごととかで使うものなので、お仕事で使うのでしたらやはり上の段の…」「よく売れているメーカーだと、やっぱりオリンパスさんが売れてますねぇ」、この他にもやりとりの中で2〜3回オリンパス押しにあう。これを聴いて、さらに三洋電機への思いが高まる…。

「でも下の段のも2〜3年前は最新機種だったんですよね?そんなに性能が低いってわけでもないですよね?」と聴いてみると、「まぁ、そうですね」と素っ気ない応答。「でも、例えばUSBコネクタが内蔵されているとか、使い勝手がいいのは上の段ですね」と目線を上にして言うので、「あの三洋電機のは、USBコネクタ内蔵されていますよね?」と視線を下に戻すと、「あぁ、ついてます」とものすごい小さい声で応答があった。

空気がまずい、私、彼女のテンションを落としてる!と悪いことをしている気分になってきたので、そろそろ決めてしまおうと店員さんの話の間を分け入って「この三洋電機のにします」と宣言。1消費者の購入記録でした。長くてすみません…。

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