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2011-03-05

母の還暦祝いだった

なんだか猛烈に仕事が忙しくなってしまったのだけど、いろいろご相談いただけるのは本当にありがたいこと。一つひとつ丁寧にこしらえております。というさなかではあるものの、今日は半日お休みにして、帝国ホテル17階にあるレストランへ。

母が亡くなって父がしょげきっていることもあって、以前から母の還暦祝いは帝国ホテルでやろうぜーと言っていた父を誘い出したのだ。そう、今日は母のお誕生日。生きていたら母の還暦のお祝いの日だった。父と妹、それに母のお姉さんが来られるというので、私含め4人で予約して、本日ランチに訪れた。

帝国ホテルのサイトを見てみたら、その中で一番カジュアルな(つまり安い)レストランがビュッフェスタイルで良さそうだったので予約。しかもインターネットで指定時間帯で予約すると、5300円が4500円になる。まぁそれでも高いっちゃ高いけれども、その辺は帝国ホテルってことで金銭感覚麻痺。

今日は東京からも富士山がきれいに見えたという素晴らしい晴天で(私は見ていないけど…)、17階からの眺望は見事だった。席に着くと、父がかばんから母の遺影を取り出して、これテーブルに置いてもいいかなぁというので、もちろん主役だしと、周囲にも気にならないふうな角度でテーブルに置いて食べ始めた。本当に豊かな空間で、父も伯母も妹もみな大満足の様子。いやぁ、東京まで呼び出した甲斐があったとほっとした。

一通りご飯を食べ終え、誕生日だし…とケーキを取ってきて食べ始めたところ、ホテルの人が別にローソクを立てたケーキをもってきた。そうか、サイトで予約したときプルダウンで何の用途か選ぶところがあって「誕生日」と選択しておいたから。

それでかと一人納得していると、ホテルの人がケーキのお皿を手にしたまま「どちら様がお誕生日で?」と。そりゃそうだ。お祝いする人の前にケーキ置かなきゃ。で、テーブルに置いていた母の遺影を手元に寄せ、できるだけ相手が困らないように「こちらの母なんです」と笑いながら言ったら、戸惑いを見せずに「そうですか」とケーキを置いてくれた。そして写真を撮ってくれ、出力したものをカードにして人数分くださった。

母と誕生日が近く、いつも一緒にお祝いしてもらっていた私がローソクの火を消した。すると、妹からプレゼントが。さすがに今回はすっかり自分の誕生日のことを忘れていた。それも、プレゼントは母とおそろいのネックレスで、母には還暦のお祝いということであかいの、私のはあおいの。私が普段アクセサリの類いを一切しないのは百も承知で、今回は特別だと。うん、これは嬉しい。大切にします。

その後、1階のラウンジでお茶。実はそこは以前、家族のお食事会の後に母と来たことがあって(コーヒー1杯だったら庶民でも飲ませてもらえるだろうと焼き肉屋の後に入った…)、父も思い出の地をかみしめているようだった。

しばらくくつろいでお開きに。予約したときは、まさかこんなに仕事が立て込むとは思っていなかったので、1日休みにしてそのままみんなと一緒に千葉に帰ろうと思っていたのだけど、とてもそんな状況ではなくなってしまったので、みんなとはホテルで別れて会社に向かった。まぁでも、とにかく父が豊かな時間を過ごせたようでよかった。んー、この週末ぐいっと仕事頑張って、近々実家に帰らねば。やっぱり大事なのは、何より一緒に過ごす時間なのだ。

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コメント

お誕生日おめでとう。

最近はずっとブログを読ませていただいてなかったので、
お母様のことを存じ上げなかった。
心よりご冥福をお祈りいたします。

読んでいて涙がとまらなくなってしまったけど、
あらためて、思いをきちんと言葉にできる、それも、人にも自分にもしっかりとつたわるように、どんなときも。
そんなあなたに改めて涙がでました。

この文章は「35歳になった」にコメントしようとしたのになぜかこちらに書いてしまった・・・・

お母様もお誕生日がちかいのですね
家族は
もし会えなくなってしまっても、大事すぎる存在だし
ほんとかけがえがないです・・・

ReiSちゃん
どうもありがとう。
思いを言葉にするって、ほんと尊いおこないだなと思う。また、思いをくみとるということも。なにかを感じてもらえたなら、とても嬉しいです。
家族はほんとかけがえがないですね。それはずっと、あえなくなろうと自分が生きているかぎりそうなんだよね。

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