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2010-10-29

黙り込む話し込む

しばらくへたれこんでいたのですが、どうにか昨晩くらいから復活しました。1週間ほど前か、明らかに覇気がないなぁと気がついて、んーと思いながら、仕事の他は「よく寝る」「本を読む」とかして静かにしていたのだけど、そこから2、3日しても変化なく沈んでいるふうなので、これは何か原因があるのだろうとあれこれ考えてみたところ、結構わんさか思い当たることが出てきて、あれまぁ…と。原因はこれらの集合体かという結論。身体が最初に症状を訴えるというのは、何か一本神経が足りないんだろうなと毎度思う。

この閉塞感のようなものがいつから始まったか考えてみると、うーん、久しぶりに小説を読んだりしたからかなーとか、具体的な仕事のあれかなーとか、微熱があったので体調のせいかなーとか、まぁいくらでも考えられるのだけど。

ただまぁ、何が引き金になったかは別にして、根本的なところは「やはりここか…」というのが昨日今日で鮮明になった気がする。今日はひょんなことから数人の人に1対1で話をする機会があって、ここ1週間ほどの沈黙(というか寡黙)をやぶって、私は堰を切ったように話をしていた。次から次へと言葉があふれてくるのを、別の自分が「うわー、よくしゃべるなぁ」と思いながら眺めていた。

私は、普段はかなりもくもくと仕事をする。もちろん打合せの場などでメインで話すときは率先して話をするし、1対1や少人数で親密に話をするときもおしゃべりになったりはするけれど、社内より社外の人とのやりとりがメインということもあって、もくもくと画面なり机上の紙に向かっていることが多い。ここしばらくはへこんでもいたので、いざしゃべろうとしても声がかすれて出てこないぐらいに口を開いていなかった。なので、今日はよけいに自分のしゃべりっぷりが印象的だった。

で、よくしゃべっている現実世界の自分と、それを「うわー、よくしゃべるなぁ」と見守っている自分のほかに、もう一人の自分がその過程をよく観察していた。私の話しぶりから、自分がどこに向かっていきたいと思っているのか、自分はどこを深めたいのか、そのためには何が不足しているのか、私はどんな問題意識をもっているのか、何がやるせないのか、そういうことを仔細に捉えようとしている自分がいて、今晩は昨晩よりだいぶ私をつかめた感がある。まだ具体的な行動レベルではないけど、自分の指針のようなものが見えた。何には振り回されなくていいのかも。

人にしゃべりながら考える中で、自分の答えが見えてくる。こういうのはやはりライブ独特のもので大事だなぁって思った。私はそういうことをどこでも誰でもできるタチではないので、それを無言のうちに許容してくれた今日の話し相手の方々には心から感謝したい。

「自分の声に耳をすます」というのは、黙り込んで自分と向き合う時間と、人に向き合って話し込む時間(他者の介在)と、両方を必要とするんだなぁと思った。人との対話の中から、あるいは本を通じて親密に著者と物語と向き合う中から、自分の声が聴こえてくることがある。その声は、たぶん自分の内で黙り込んでいても一向に聴こえてこない声なのだ、そう思った。

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コメント

お。なんかいい兆し。よかったよかった。

感謝、感謝であります。

人と話すの重要ですよね。
仕事相手としか話してない状態が続くと、僕の場合だんだんおかしくなってきます。呑んでごまかそうとしても、どこか頭が重くなってきて。利害関係なく、誰かと話すこ時間が必要なんですよね。

一人の時間はもちろん大事だけど、そこで考えたことを、誰かに伝えたいって思う気持ちも切実。ブログに書いたり、ツイッターで書くのもいいけど、やっぱり人と直接会って話せるのは他にない時間ですよね。

そこで考えたことを誰かに伝えたいって思う、そういう気持ちを切実に感じられるって、心豊かなことですね。そういうふうに心が思っていることを、率直に受け取ってやれるのって大事だなぁと思いました。
実際、自覚できているかいないかは別として、人と直接話すこと、話す時間って、自分にとって想像以上の意味をもってきますよね。そうしなければ触れることができなかった自分の気持ちに出会えたりする。
当たり前のことなんだけど、けっこう日常流されて見失ってしまいがちなので、意識して大切にしたいと思いました。

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