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2009-02-07

憑かれる仕事

しばらく緊張状態が続いていた研修案件の本番が終わった。とにかく、良い形で提供できて良かった。ほっとした。まだ結果を考察してレポートにまとめる大仕事が残っているし、もっと良くするためにもっとしておけたことはなかったか振り返りもしなきゃだけど、それでもやっぱり、確かな手ごたえをもって本番が終わったという節目は大きい。

自分の仕事をコンサルティングと表現されるのは受けつけないのだけど(コンサルティングっていうとものすごいことできないとダメそうなイメージが抜けない…)、ここのお客さんとの関わりは、仕事の種別的にはコンサルティング領域に踏み込んでいると言わざるをえない。レベルはどうあれ。

だから、そのすごそうな面構えの領域で求められることを自分がどこまで提供できるのか、無意識のうちにプレッシャーもかかり、ものすごい神経を使っている。要件に合った解決策をどれだけどんぴしゃで企画立てて設計図を描けるか、それを具現化する体制を手配して提案できるかもそうだし、準備から研修当日までの本当に細々とした先方マネージャー層&受講者&講師のサポート一つひとつもスーパー感度で意識を働かせて動く。

ここに意識が入った状態は相当疲れるけど、気分の悪いものじゃない。というか、大変有意義な仕事だ。私は基本バランス型人間なので何かに没頭できる人を見ると憧れてしまう性質なのだけど、このよくわからない無形の空気感には唯一、おそらくそれに近い状態にさせられる。本番前日ともなると、どこか「憑かれた」ような状態になる。まぁ別に見た目何ら変化はないし言行も普通なんだけど、自分だけが感じられる心の底のほうが憑かれている感じ。

そうして今回のように参加者がすごいイキイキとした表情で意見を交換したり創造的な活動をしているのを間近で見られたりすると、部屋の隅でひっそり胸を高鳴らせてしまう。自分が仕事をしている最上の喜びは、この場づくりに貢献して、この場に立ち会えることなのかもしれないと思ったりする。

創造するのは本人たちでしかありえないし、そこはわきまえておきたいポイントなんだけど、本人たちが存分に創造性を発揮するための場をデザインすることはできる。私は広義で捉えた「学習の場のデザイン」に携わっていきたい。暑苦しくなく、薄っぺらくなく、さらっと手厚いサポートができるように。

そのためには、もっと勉強して経験して、専門性を磨かないとな、とも改めて思った。まだまだできることが見えているだけでもあまりにありすぎる。そして仕事もてんこもり、機会はてんこもりなのだ。一つひとつ、きちんと形にしていこう。

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コメント

ひととおり読んで、本づくりと共通点が多いなぁと思った。
違いは、顧客の課題や悩みが顕在化しているか、予想してつくるかの違いと、編集者で何かを生み出せるわけではなく著者を通じて口寄せのように生み出す必要がある、の2点かな。

まぁいずれにしても、「コンサルタント」ですよw やられている仕事は。

そうですね。私もなんとなくそう思います。本づくりに似てる。
違いについても、顧客の課題が曖昧なケースはその核をつきとめるのに手を尽くすので、顕在化させる仕事も含んではいるんですよね。ただ、概ね話をきく相手が先方のマネージャー層に決まっているところは違いますけど(もっと突っ込んだ話も出てきたりしてますが…)。自社オリジナルの講座作るときのほうが本づくり寄りですよね。

あと私の仕事も、本づくりの著者同様、講師の力を必要とするので、その辺はすごく似てると思います。自分にはできないことの存在の大きさを実感しながら仕事する感覚も強いし、それでも自分の仕事の意義を漠然とした中で捕らえられるマニアックな人に適した仕事だなーと…。

でも自分が「この人にぜひ」って思う人に仕事受けてもらえて、お仕事をご一緒できるのはすごく嬉しいし勉強になるし、その仕事力を目の前で感じられる感動はこういう仕事のうまみなんでしょうね。そのためには、自分が仕事を受けてもらえるだけの仕事をする必要があるわけですが。

まぁ職務領域がなんであれ、お客さんに対して責任もってサポートできる深さと広さを追求しながらがんばるのみですな。

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