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2009-01-24

悔いなしプレゼンの舞台裏

先日「結果がどうあれ、悔いなし!」なプレゼンをしてきた。と言えば「おやまぁ、すごいじゃない」って話になろうかというところだけど、そうじゃない話。

24時間前はてんでだめおだった。プレゼン前日に提案書を送ることになっていて、それを出した時点ではまだすごい甘々だった。もちろん頑張って作ったし、うちから提供できる一番の形には落としていたから提案内容自体は変わるものじゃなかったけど、つまり提案の精度の検証が甘かったんだなぁと今になって振り返る。

提出前に、まだまだやれることはたくさんあったのだ。「その提案がどれだけいいのか」「そうでないやり方ってどんなふうに検討しうるのか」、考えも調べも足りなかった。「うちができることの最善はこう」ってそれだけじゃなくて、お客さんの視野で見た時にその提案を採用する根拠をもっときちんと整理しておかないと。

この私の甘さって、結局お客さんのこと大切に思い切れていなかったってことなんだよな。口じゃどうとでも言えるけど、結局思い切れていたら「そういうことをやらなきゃって思うし、気づくし、実際そこに時間と労力を割く」。というようなことを言葉にならないながら心えぐるように思っていた感じで、だから前日は自分が軽薄に、ふがいなく思えてならなかった。

でもその時は今ほど状況をはっきり認識していなくて、ただ提案書を出した後、とにかく「このまま明日お客さんに会いに行くわけにはいかない!」と思えてきて、いろいろ下準備を加えた。そうこうするうちに、あれこれ確認したことが頭の中でストーリー立っていって、そこで初めて「あぁ、こういうことだったら、私がお客さんの立場だったらこの提案採用する」ってとこまで到達した。プレゼンのシナリオができた。

もちろんそれだって自分の中での納得感でしかないから井の中の蛙ってことは十分ありうるわけだけど、自分の中での納得感をしっかりさせておけば、たとえ玉砕してお客さんの役に立てなかったとしても、結果を自分の責任においてしっかり受け止められると思う。

にしても結局、あの前日の自分に対するふがいなさ感がなかったら、私にはその後の気づきもリベンジ!もなかったんだと思うと、落ち込んじゃうってのはものすごい潜在的価値をもっているんだなぁと思う。まぁ買ってでも落ち込みたいなんて思えるほど立派な人間じゃないけど、落ち込んだからにはそれをプラスに転化させたい。でもほんと、前日に落ち込んで這い上がって、きちんとした面構えでお客さんを訪問できて良かった。

今後は、自分がクライアントの担当者の立場で、その話を外に代理するのではなくて自分でやるとしたら、自分はどう企画立ててプロジェクトを進めるか、それで納得いって上司にも決済もらえると思うか、その感覚でイメージを膨らませて提案の事前品質チェックをしっかりやっていきたい。憶えてて、私!

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コメント

読んでいて、、なんだか感動しています。

うまく説明できないのですが、まりさんみたいな仕事の仕方、考え方をしている人がこの世の中にいるんだ、、日本まだ捨てたもんじゃないじゃないか、すばらしいじゃないか。。!っていうくらい、上から目線で申し訳ないですが、そんな感動です。

いやもういつも、まりさんの、自分を冷静に分析する能力、もちろん自分だけでなく周囲の人のこととか現象とか仕事の中身とか人間の気持ちまで、、あれこれ細部に至るまで考えていることに、感心しているのですが。。

私はプレゼンをするようなことはないし、お客さんと直に接することもない開発部隊なので、どうしてもつい、「この信じられない短い納期の中で一つのミスもなく出すことでうちのクォリティとしては精一杯」的な考えを持ってしまいがちです。つか普段そう思っちゃっています。繁忙期の今なんてまさにそうです。
でも、まりさんなんて繁忙期と閑散期の区別もないくらい、年中すごい仕事の仕方をしているわけで。。そんなまりさんが、貴重な時間の中でそこまで精一杯相手の方のことまで考えが及んでいることに脱帽でした。
まりさんの仕事に対する考え方を拝見して、何か頭から冷水をかけられたような気持ちになりました。

私も、、憶えていろよ!と自分に言い聞かせました。

「感動」なんて言ってもらえると、自分の未熟さゆえの話なので恐縮なんですが…。ありがとうございます。でもほんと、今回の一件は一つ成長をもらいました。忘れないでねー、私ぃーと心から思います…(笑)。

お客さんへの向き合い方とか仕事観みたいなものは、私の中でもう安定しているところがあって、その本質はあまりぶれないのですが、実際どうかってことになると至らないこと多し、です…。

忙しさっていうのは、ほんと文字通り心を亡くすことなんだなーとも思いました。本当に余裕があったら本質からぶれずに気づいて行動できることだとしても、忙しかったからできなかったでは結局何にもならないし。忙しい中でもそれに気づいて、きちんと行動できるためには、もう一段上の精神性みたいなものが必要なんだと思います。その辺りを実感する機会をもらえたのかなーと思いますが、体に染みこませるのはこれからな感じが…。

今回の話は、場合によっては総合的にみて他にお願いする判断もあると思うのですが、今後この手の相談ごとが出てきたときには声をかけてもらえる関係性を作ってこられたと思うので、すがすがしい気分です。聡明なお客さんは、緊張するけど(笑)自分を成長させてくれますよね。

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