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2007-01-12

素を育む(コラム書きました)

「withD」というクリエイター向けブログサイトで毎月1本キャリアに関するコラムを書いているのですが、今月分「組織」よりも「個人」が長生きする時代がアップされたので、お時間のあるときにぜひご一読いただければ幸いです。

今回これを書くにあたっては、電車の中やプールの中で思考している段階、コーヒーやさんとかで紙に書きなぐってそれを構成だてている段階が非常に濃密で、そこで85%くらいの仕事を終えた感じです。その後キーボードをたたいて清書し、打ち出されたものから自分なりに完成度を高めていく段階は、自分なりの頂上を視界にとらえつつ、比較的リラックスした気分でできました。

上に挙げた3つの段階って、それぞれに違う筋肉を使う必要があるわけですが、書く経験を積んでいくと、徐々にですが、自分が今どの段階に位置していて、だから今はどの筋肉を集中的に使って、逆にどの筋肉は力まず緩ませておかないといけないのかに、自覚的になれる気がします。

まだ十分じゃないこともまた身にしみて感じるわけですが、少なくともまったく書きなれていなかった頃よりも、何かを自覚できている感触があります。こういうのって、本当に頭使って手を動かしての実体験を積み重ねていかないと見えてこないことで、さまざまな形でそういう鍛錬と表現の場を与えてもらえているのって本当にありがたいことだよなぁと改めて思ったのでした。

「キャリアデザインのススメ」というタイトルで一人で書くようになってからは5本目になりますが、ここでは1個前のコラムとつながり感をもたせるより、むしろ一つひとつ独立したコラムとして生かすことが求められています。一回ごとのテーマが自由奔放に散っていたほうがいいという感じ。そういう自由を手にしたとき、その一つひとつに読んでくれる人にとって有意味な何かをもたせること、その難しさと面白さを感じながら書いています。

毎月の締め切りはわかっているわけですが、「次はこのネタで」と早くから書き上げて何本かストックしておくより(もともとそんなことはできない性質ですが)、毎月できたてほやほやのコラムを書いていきたい。そろそろという段になった時、どういうテーマでいくか考えて、それがふわっとわいてくるような豊かさをもって日常を送り、締め切りの数日前から着手して、読んでくれる人にきちんと届くものを書き上げられるだけの集中力や表現力を日頃から養っておくことのほうを大切にしたい。

そういうふうに自分の「素」を磨いていくことで、いつも一番新しい素をもって、さまざまな人やものに対応できる自分づくりを大切にしたいと思うのです。

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コメント

まりさんのコラム、いつもとても綺麗な日本語で、練り上げられた内容を上手に伝えていらっしゃるな、、と尊敬のまなざしなのですが、こんな風にブログやHPで毎月・隔週など定期的にコラムや記事を書かれる人は、さぞ締め切りやネタのプレッシャーが強いだろうな、、と思っていました。
私自身はとても心配性なので、もしこういうものを担当したら、いつもネタを溜めて準備していないと不安なほうですが、まりさんは、本当に普通に私たちが日常の内容をブログに書くように、その時の新鮮なネタ・新鮮な気持ちで書かれていたのですね。。
そのことにまた、、尊敬です。。!

書かれていたように、、企業が元気がいい時期は非常に短く、、いまや終身雇用という言葉も死語に近いかもしれません。。
新入社員は最初から、長く腰を落ち着けるつもりはなく入ってきているのがよくわかり、、それもまた、迎える側としてはちょっと複雑です。。

ベルさん、いつもありがとうございます!伝えたいことを文章にするって本当に難しいですよね。私も毎回試行錯誤です……。

公的なコラムといっても、私の場合比較的ゆるい環境下でものを書いているので、それを生業でいくつも抱えている人の感じているプレッシャーは、察するにあまりある感じです。そちらから見ると「おまえごときに何がわかるんだ」という感じだと思います。(^^;

編集長も、きばって書かず、毎回自由奔放に書いていくことを望んでいる感じがするので、まぁそういうふうにできたらいいかなぁと。

でもそうするのって、ひと月の間に自分も日常の中で十分な散策をしておかないと、皆さんにお話できるようなことって拾っておけないんですよね。だからというわけじゃないですが、日々豊かなインプットをしていきたいなぁと思います。

そうすると、「締め切りまでにできるかなぁ」と不安がってやる仕事じゃなくて、「あぁ今月はこんなこと書きたいなぁ」と健やかに仕事に向き合っていけるかなぁと思ったりしています。

ちなみに、このブログに書くときと、公的な原稿を書くときでは、実はまったくやり方が違ったりして……。はは。あはは。

新入社員といえば、社会経済生産性本部の調査によると、今年の新入社員は「今の会社に一生勤めたいと考えている」が増えているみたいです。過去10年で最高水準の3割まで上がっているそう。なんにしても傾向に過ぎないわけですが、安定志向にかわってきてるみたいですね。

お、ドラッガーの本とは渋いですね。
デジハリ時代にこの本買って読みました。

産業革命といまのIT革命との対比や、
知識労働者の考え方にはとても
衝撃を受けました。

今の自分があるのは、この本のおかげだと思っています。

企業側の立場に立って、考えると
個人の能力を以下に企業に蓄積するか?
個に頼り過ぎないようにするか?
が問題なんですよね。

yasuさん、コメントありがとうございます。ドラッカーの本、衝撃的ですよねぇ。yasuさんは当時すでにあの本を読んでいたんだ!私はずいぶん後になって読みました。人を変える力をもってるってすごいことですよね。それもプラスに。

企業が本質的に頑張るべきは、人を留まらせるための悪あがきに陥らず、人がついていきたくなるような魅力を備え続けることかなぁなんて思ったりします。

私的なサラリーマン観としては、最終的に組織なんて入れ物なんだという淡々とした視点も持ちつつ、それでも属する組織を愛情深く思って貢献していきたいというか。そういう相反するものを内包しながら自分ができることをやっていきたいなぁと思ったりしています。これは、ちょっと書き出すと長くなりそうなので、また折りをみて……。

今後ともよろしくお願いします。

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