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2006-09-13

ゼロ地点

土曜の晩に、とある展示会に訪れて気づいたことがある。私は人と話すとき、一対一で話すのが一番好きなんだけど、絵をみる行為も同じなんだなぁと。

以前同じユニットの展示会に訪れたときは、その日がオープニングパーティーだったこともあって、会場にはたくさんの人が集まっていて盛り上がっていた。でも私はそもそも大勢の人というのに苦手意識があるし、アートやデザインがわからないという自己認識も強いので(じゃあ来るなよって感じですが……)、足を運んだものの会場内を少しふらっとして早々に退散してしまった。で結局そこにある作品とも何の意思疎通も図れぬまま、会場を後にしてしまった苦い思い出がある。

それで今回はオープニングパーティーの翌日、土曜の仕事帰りに(懲りずに)訪れたのだけど、これが店員さんのほかひとっこ一人いない状態で、完全独り占め、時間をかけて一つひとつの作品とじっくり向き合うことができた。

そうして静かな空間に入り込んで、好き勝手にしゃがみこんだり斜めから覗き込んだり、時間かけたりかけなかったりしながら作品に触れていくと、私も自分なりに作品と対話できているんだなって感覚にさせてもらえて、あぁ、人と話すのとおんなじなんだと思った次第。

作品たちも私も、力まずに自然体で、お互いのことをわかろうとしていろいろとコミュニケーションを図っていく。さえぎるものが何もないところで向き合って、お互いの考えや思いを交換しあう。

子どもの頃からこれまで、私は自分に合わない空間で作品世界に触れることが多かったのかもしれない。今回行ってみて、私のような初心者こそ一対一で向き合える時間を選んで作品と触れ合うべきだったんだな、と学習した。

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