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2006-09-29

ジョン・カビラさんについて

世の中的にどれくらいの震度だったのかはよくわかりませんが、私にとっては大激震でした。J-WAVE開局(1988年10月)以来18年間(間に1年だったか充電期間がありましたが)にわたって放送されてきたジョン・カビラさんの「J-WAVE GOOD MORNING TOKYO」が最終回を迎えるというニュース。2週間前に発表され、今日がその最終回でした。テレビ界でいったら、「森田一義アワー笑っていいとも!」が終了するようなもんです。

私がこの番組を聴き始めたのは、一人暮らしを始めてテレビを持たなくなった90年代も後半に入ってからですが、それでも早10年の年月が流れており、その間職場を変えたり、住まいを変えたり、聴き始めた頃には隣にいた人も今はいなかったりで、たくさんの変化があったわけです。切ない、切ない。

なのに、カビラさんはいつもそこにいてくれて、元気でやさしい朝を届け続けてくれました。たくさんの変化の中で、変わらずにそこにあり続けるものが一つあるというのは、大きな支えであり、かけがえのないことです。

こういうのは、じゅんばんこなんだと思います。今度は私たちリスナーが、変わらずそこにあり続けるものとして、カビラさんの復帰を静かに待つ番なのではないかと。そんなことを熱く思ってしまうくらい、私は彼が素晴らしい人だと思っています。復帰がずっと先のことでも、またやりたいなぁって戻ってきたときにそこに自然と席が用意される、それくらいのわがままが笑って許されるくらいのことを、カビラさんは私たちにしてくださったし、戻ってきたときにはさらに人間的魅力に磨きがかかっているにちがいありません。

この方の「朝の声」の素晴らしさを、ただ快活さだけに言及して語ってしまうのは大変に浅はかなことで、彼がどれだけ豊かな人間性をもって世界をとらえ、どれだけ深い愛情をもって人と接しているか、その内面的素晴らしさがどれだけこの番組の支えになってきたかはちょっと筆舌に尽くしがたいものがあります。発信する情報、ゲストやリスナーとのやりとり、ちょっとした間にさえ、常に誠実な思いが込められていて、それを欠いた薄っぺらい言葉など発せられることは一度たりともありませんでした。だからこそ私たちは、彼の発する言葉に絶大なる信頼を寄せて、長く番組を愛聴してきたのだと思います。

いつの日かラジオ番組のナビゲーターとして戻ってきてくれることを静かに願いつつ、10月から始まる別所哲也さんの「J-WAVE GOOD MORNING TOKYO」を応援したいと思います。ちなみに、彼を一芸能人とみる人は少なくないかもしれませんが、舞台俳優として、またラジオのパーソナリティーとしても、プロフェッショナルに仕事をする人だなぁと私は思っています。大変なプレッシャーだと思いますが、こういうのはリスナー含めみんなでつくっていかないと始まりませんよね。物事を始めるときに、批評家なんていらない。私はそう思っているので、心から応援したいと思います。

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コメント

え!!!!そうだったんですか?
わたしもジョンカビラさん、大好きでした。
素敵な声で人間味があふれたDJでしたよね。
そうですか。終わったんですか。
わたしの青春の一ページも終わった感じがします。

そうなんですよっ!あっくさん。
素敵でしたよね、内面からあらわれる安定した声も言葉も。
長いこと聴いてきた番組が終わると、聴いてきた間の自分の人生を振り返ってしまってねぇ。年とったなぁと思います……、はい。

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