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2005-11-03

今どこを歩いているのか

これは前にも何度か話題に挙げた話だけど、今の会社に入ってからというもの企業さんのところに出向いて提案する機会というのが結構ある。ヒアリングして要件をまとめて、企画や実施スケジュールをまとめてご提案して、協力者と詳細を詰めたり諸々手配したりして、得意先にサービスを提供してレポートをフィードバックして、プロジェクトを完了させるところまで責任を持ってやる。

実際、これってものすごく大変なことで、私なんか当然まだまだこれからなわけだけど、プロジェクトの大きさは関係なく、「プロジェクトを良い形で完了させるところまで最後まで責任をもってやる」ことの積み重ねが、まずはとにかく大切なんだよな、と思う。

これをしっかりできる人って、実は大きな?大人の中でも結構少ないかもしれない。アイディアを企画化して提案書に落としたり、プロジェクトをある成果にしっかりと導いて完了させるのってすごく厄介だし難解だし、だから途中で投げ出してしまう人も多い。もちろん役割分担があるから、ある部分は自分でやってある部分は他の人がやるケースもあるわけだけど、場合によってはやっているつもりなのにできていなくて無自覚的に他に委ねていることもある。

私としては、小さいところからでもこつこつ経験を積んで、法人向けのプロジェクトでもなんでも、きちんとまっとうできる人になりたいと思う。その対応の幅や質を少しずつでも高めていきたい。そこにはきっと上限なんてないだろう。

一年前までは個人向けのサービスばかりやってきたし、法人向けというのは個人向けと異なる特有のスキルを必要とするので、そこに少なからぬ抵抗感や苦手意識を抱いてきたのだけど、ここに来たらとにかくそういう仕事がふってきたので、何事も経験と思って最初から快く受け止めてやることにした。

なんとなく、そういうものを習得していくべき時期に来ていて、来るべくしてあちらからやって来てくれたという気もした。面倒見の良いなんとかさんが「これが絶好の、そして最後のチャンスだよ」と耳元で囁いて置いていってくれたような感じもあって、この機会を大切にしないといけない、という気がした。先日あるプロジェクトを良い形で終えられ、お客さんからとても喜んでもらえた。少し遅いスタートかもしれないけれど、私もなんとか歩き出している。

最近読んだ村上春樹著「遠い太鼓」(講談社文庫)より。「歳を取ることはそれほど怖くはなかった。歳を取ることは僕の責任ではない。誰だって歳は取る。それは仕方のないことだ。僕が怖かったのは、あるひとつの時期に達成されるべき何かが達成されないままに終わってしまうことだった。それは仕方のないことではない」。今歩むべきところをしっかり歩んでいきたいと思う。それにしても、村上春樹さんの思考空間を浮遊する読書時間はなんとも心地よい。

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