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2005-10-10

ダメもとで美容師に再会

半年ぶりに髪を切った。のばしすぎ。いつもはだいたい3ヶ月おきに美容院に行くのだけど、ここ10年ほどお世話になっている美容師さんが行方不明だったため、どこに行って髪の毛を切っていいのやら途方にくれてしまい、そのままちまよっているうち半年が経過してしまった次第。

それで今日はどうしたのかといったら、前回と同じお店に行って、前回と同じ美容師さんに髪を切ってもらってきた。なんだ、何も問題なかったんじゃないの。そう、世の中は何も変わっていなかった。美容師さんはずっとそこにいたのだ。あぁ、良かった。本当に良かった。安堵のため息。

ここまできたら、これまでの経緯を(長いけど)聞いてやってください。前回4月に髪の毛を切りにいった時、美容師さんが2ヶ月後くらいにお店を変えると言いました。この10年でも、美容師さんは数年おきにお店を変えてきました。お店を変えるときには必ず、見送りにお店を出たところで店を移る報告をしてくれました。そして3ヶ月以内には次のお店の案内を葉書で送ってくれました。

私としては「お店を変えずに美容師さんを変える」より「美容師さんを変えずにお店を変える」ほうが断然良いわけで、場所もだいたい原宿近辺だったので、その案内に従ってお店を変えてきました。というわけで10年のつきあいに。

しかし、今回は6月になっても7月になっても案内が来ません。4月の帰り際、住所を確認されて、登録されているのが古い住所だったので新しい住所をメモに残してきた、ということは案内が出されていればきっと届くでしょ。いや、あのメモをなくしたとか。いや、お店を変える時期がずれたとか。ちょっと長期休暇を取っているとか?体調を崩したとか?

外的要因もいろいろ考えてみたけど、一旦別の要因に目が向くと、どうしてもそっちに落ち着いてしまいます。そっちというのはつまり、長い間ずるずる引きずっている私の名を、これを機に顧客リストから削除したのではないか、という落ち着きどころ。そこにはまると、それ以外のところになかなか目を向けられなくなります。

だって、10年間もひたすら同じオーダーで、「はねない程度に切ってください」とストレートを保ち続けられたら、もうあのオーダーで髪を切るのも飽きたなぁと思われても仕方ないかもしれない。

髪を切られているときに寡黙すぎるのも、もしかしたらつまらなかったのかもしれない。私の思考では、美容師さんっていうのはお客さんの髪の毛に向き合うのが本業なのであって、できるだけ本業に集中できる環境づくりに協力するのが私のすべきことなのだということになるのだけど、寡黙すぎて逆に落ち着かなかったのかもしれない。

考え出すと私側の課題はいくらでも思い浮かびそうだ。ということは、がーん、捨てられたかも。でも、10年はずっと案内くれたんだよ。だから、10年経っていい加減いやになったんじゃないの。顧客リスト命といえど、それなりの整理はしたいものでしょ。そっか。となると、私はこれからどうしていけばいいの。もう10年間も私は美容院を探すという行為をしていないのさ。

というところでしばらく思考停止していたのだけど、いい加減半年経って、これ以上待ってもどうしようもないと思われ、行動を起こすことにしたのです。ひとまず、ダメもとで前回までお世話になった美容院に電話をしてみる。「あの、カットをお願いしたいんですが、○○さんはいらっしゃいますか?」「あ、本日ですか?ちょっとお待ちください」(え、えーっ、いるじゃないですかっ!!)

というわけで、髪を切ってきました。えぇ、相変わらず同じ注文で、相変わらず寡黙に、相変わらず仕上がりほとんど変わらず。調子良すぎですが、やっぱり美容師さんと私には、これの変化の素晴らしさが共感できている、はず。

結局、年明けまで今のお店に残ることになったらしく、その案内を送ってくれたようなんだけど返ってきちゃったんだそう。つまり、新しい住所のメモをなくし、お店を変える時期がずれたという最初の読みどおり。まだちょっと不安は残るものの、今度はこんなことがないように!と、携帯番号とメールアドレスも教えてくれたし、一応顧客リストから外されたわけではなかったということで。愛は地球を救い、「ダメもと」は私の髪を救った。

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