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2005-04-25

提案書を書く仕事

自分がこんなに企業向けの提案書を書く仕事をすることになろうとは、数ヶ月前には思いもしませんでした。この会社に来てから、気がつくとそういう仕事が脇の下の辺りにもぐりこんでいて、むずがゆいのでなんだか書いています。まだ数えるほどですが、この先も当たり前に書いていく必要がありそうです。

以前勤めていた会社では、私の隣の席でごりごりと数千万単位の提案書を書いて実際受注してしまう姉御がいて、彼女は新卒社員がビジネスマナーを習得するように、30歳くらいまでにいっぱしの提案書を書けるようにならなければならん!と言っていましたが、当時はいやいや私はそういうの苦手だし、私の場合そういう仕事は向こうから願い下げだろうと思って聞いていました。が、所変わればなんだかやってくるものです。こんな私にもそんな仕事が。

うちの会社はそんな大きな会社ではないですが、お客さんは大手さんが多いので、提案書を出すとなるとその先はなんだかスゴイ企業ばかりです。でも、こういうのって自分一人で機会を作ろうと思ってもなかなか得られるものではないので、なんだか脇の下にもぐりこんできた案件に関しては頑張って提案書を書くようにしています。

書いていると、やっぱり生みの苦しみを味わうわけなのですが、要はあなたの会社の幸いのために私たちの会社がどんなことをして差し上げられましょうというのをうーんと考えて、それを明文化してみて、それを見直しては掘り下げてみて、の繰り返しで思考を文書化していく作業なのであって、その企業に対する想いを深めながら何ができるかなぁって素直に考えてみれば、あと社内に誇りをもって提供できるリソースを発掘できれば、提案書をまとめる人のスキルがいまいちでもそれなりに内容のある提案書になるのだろうと前向きに考えてみる今日この頃です。って、この一段落、一筆書きですね。

それに、こういうのは使ってこそ伸ばせるスキルだから書く機会を半強制的に与えられるのは大変ありがたいことで、こういうスキルはどこにいっても使える汎用的なスキルなので、習得しておいた方がいいよなぁ、ありがたいことだよなぁとも、前向きに受け止めています。とはいえ、やっぱり大変なんだけど。

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さて、ここからまたしばらく続きますが、これをしている時の私の最たる原動力は、私が日頃キャリア支援をしている「ものづくりをする人たち」の生みの苦しみを少しでも体験的に理解したいという思いにあります。

私は職業がら良い企画書からまだまだの企画書まで結構な数の企画書を見る機会に恵まれてきたと思うのですが、そうするとある程度は絶対的な視点で企画書を評価する力が養われます。でも適正に評価できるスキルと、ゼロからものを作り出せるスキルは全く別物です。どんなにまだまだのモノでも、その人がゼロから生み出したものに対して、またゼロからものを生み出した行為に対して、そしてその創作者に対して、私は心から敬意を払うべきだと考えています。悲しいかな私はゼロからものを生み出すことを大変不得意としているので、自然と創作者に対する敬意の気持ちがわいてきやすいわけですが。

と同時に、苦手苦手とばかりいっていないで、多少なりともそういう創作者の生みの苦しみを体験的に理解して彼ら、彼女らと関わっていきたいという強い思いも私の中にはあって、それは提案書を書くときや原稿を書くときに何よりの原動力になっています。私が今主にキャリア支援の対象としている人たちと表現手段は異なるものの、ものを作り出す行為に向き合う時の人の気持ちのありようみたいなものは、共感できる心理的な経験が少なからずできていて、それは私にとって大きな財産です。デザインはやっぱりさっぱりですが。

というわけなので、今後も脇の下に入り込んできた案件に関しては頑張って肥やしにしていきたいと思います。いやいや、長い話でしたね。ここまでおつきあいくださった方、ありがとうございました!

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