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2004-12-05

父の還暦祝い

今日は父の還暦のお祝いで家族が集合した。誕生日だった昨日は私が実家に戻り、母と妹と私で父を囲んですきやきパーティー、今晩は兄夫婦も参加して、お洒落なイタリアレストランでお祝いをした。

会も半ばまでは素敵なディナーを楽しみながら他愛も無い話をあれこれしていたのだけど、終盤のデザートの時間になると、ケーキを前に皆からのプレゼント。さすがに赤いちゃんちゃんこは着れんだろうということで、エンジ色のセーター。そしてちょうど買い替え時を迎えていたセカンドバック。とても幸せそうな父の横顔を見て、ひそかにかなり幸せな気分になる。

そんな中で、父はこれまでの60年を静かに振り返ってみたのかもしれない。おもむろに口を開くと、少し真面目な感じで父が語りだした。7人兄弟だったか?大家族の中で育った子どもの頃のこと、大学を卒業して一人家族から離れ東京に出てきた頃の不安な気持ち、大きいとはいえないけどおうちを持って、立派とはいえないけど3人の子どもを育てて(ムム…)、子どもたちもなんとか皆成人して…。まぁ決して立派な人生とまでは言えないけど、俺は俺なりに頑張ったと思う。誰も誉めてくれないから自分で言う。そう笑って口にした父の瞳は、かすかに潤んでいるように見えた。

父がこれまでの記憶をたどりながら、きっと印象に残った出来事たちをいろいろ思い出しつつそんな話をしているのだろうと思ったら、なんだか目頭が熱くなってきてしまった。会社で辛いことがあっても家族のために歯を食いしばって頑張ったことも、きっとたくさんあったのだろう。父の気性を想うと、もうそれだけで泣けてきてしまう。

なんて内心は大変なことになっていながら、私は家族の前では基本ぶっきらぼうなので、精一杯父に言えたのは「ご立派です!」という一言だけだった。我ながら情けない。心を込めて言ったのだけど、あまりに情けなコメントだったため家族にも冗談交じりにしか聞こえなかったようだ。だけど、私は心から立派だと思っているんだよ。ありがとうって思っているの。なかなか素直に言えなくて申し訳ないけれど。

来年には定年を迎え、また兄夫婦のところに赤ちゃんが生まれておじいちゃんになりますね。お父さんの今後が、末永く楽しい人生でありますように。

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