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2004-09-11

夫婦の仲

身内の話でなんだが、うちの親の夫婦仲は決して良いものではない。決定打は数年前、母が持病の腰痛をこじらせ、近くに住む母の義兄(私の叔父)を家に呼んで鍼治療をしてもらっていた時のこと。横たわる母に向かって、父が「健康じゃないやつはうちにはいらん」みたいな言葉を浴びせたそう。母は悔しくて即家を飛び出していきたかったけど、何せ腰の痛みがひどくて立つこともままならぬ状況、思い切った行動でその思いを発散することができぬまま、体の内側で怒りが噴火して溶岩がそのまま体内に流れ落ちてしまったよう。そして今日に至るまでずっと、溶岩はぐつぐつ言いながら体内を流れている。

確かにひどい言葉なので、父は父で誠心誠意謝罪すべきである。が、母は母で長年連れ添ってきて、冷静に考えれば母のことを大事に思っていないわけじゃないこともわかるはずだし、散々周囲に愚痴も言ったろうから、いい加減歩み寄ってもいいとも思う。今後も長く連れ添っていくつもりであれば、母も自分自身の今後の幸いのために、そろそろその悲劇から自分を解放させてあげた方が幸せになれると思うのだ。周囲に愚痴をこぼすのも初めのうちは良い発散になって健康的だと思うけど、それを続けて周囲の「それは確かにひどいね」という言葉をかき集めて生きても、悲劇のヒロイン意識に埋もれていくだけで決して健康的ではない。

しかしまぁ、そういう事を娘が言ってしまうと、愚痴を言う相手もなくなって八方塞になってしまうおそれもあるので、安易に忠告するわけにもいかない。それで結局、今日まで誰も何もその事に触れず、母の溶岩だけが活発に活動を続けてきた次第である。それがこのほど、叔父が見事噴火口まで足を運び、関係修復に尽力してくれた。

昨晩実家から電話が入った。叔父さんが仕事の関係で上京し我が家に泊まっているので、翌日の今晩銀座でお食事会を開くという。ついては長女も参加しろということで、妹が私に電話をかけてきたのだった。日が暮れて待ち合わせ場所に行ってみると、もう何年も会っていなかった東京在住の従姉妹2人も呼ばれていた。彼女らは父や叔父のお姉さんの娘さんで、従姉妹といっても2人とも40代。しかしまぁ、最近の40代女性はなんとも若々しい。

お食事会が始まると、昨日の晩にでもこの一件を母から愚痴られたのだろうか、叔父は冗談交じりにその話題に触れては、仲直りしなはれ!とあの手この手で盛り上げた(ちなみに父方は皆関西人である)。その後なぜだか親戚ご一行でカラオケボックスに行ったのだが、そこでも叔父は歌詞に出てくる「あなた」の部分を全部父や母の名前に置き換えて、2人をからかうように幸せな恋の歌を歌い続けた(うまかった)。そんな事を嫌味なくできるのは今この世で叔父しかいないように思われ、その唯一の人がそういう事を率先してやってくれていることに私はいたく感動した。父の弟の頑張りに免じて、母の怒りも熱を冷ますといい。まぁ引き続き長期戦で見守っていこうと思っている。

父と叔父、二人の会話を聞いていると、ほんと兄弟だなぁと思う。叔父とはこれまでほとんど接触がなかったが、とても他人とは思えない。愛すべき人だ。

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