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2004-07-19

私が失っている最中のもの

連休中は日中本当にだるかった。午前中の水泳の疲れによるものか、風邪の余韻か、暑さのせいか、光化学スモッグのせいか。なんだか原因はわからないがタイムリミットは頑張っても14時。ここをまたぐともうダメ。おうちに戻って横になるほか道なしという状態になる。18時くらいまで全く体が動かない。明日問題なく社会復帰できるのかちょっと不安。まぁできるできないに関わらず「できることにする」のが、しがないサラリーマンの務めであるが。

そんなわけで、今日は社会復帰の準備も兼ね、プールの後まだ体力が残っているうちに本屋へ行き、前から読みたいなぁと目をつけていた大崎善生さんの「孤独か、それに等しいもの」を手にする。いいねぇ、この社会復帰の真逆を行く感じ。まぁ力んでみても仕方ない。そういう気分の時にはそういう空間に身をおいてしまった方が案外うまく風に乗っていけるものだ。テンションがローなのに変に逆らって頑張ってみても、ただ空回りするだけだったりするし。

それで早速読み始めたのだけれど、これが本当に秀逸。すーっと入ってくる自然な文体なのに、どこまでも深く、とても丁寧に描かれている作品世界。この著者の作品は初めて読んだけれど、たぶんものすごく自分と相性の良い作品を生み出す作家さんだと思う。よしもとばななさんの作品に感じるそれとはまた違う、独特の味わい。感情の揺さぶられ方のありようと強度でいうと、限りなく「恋」に近い気がする。私にしてはやや若々しすぎる例えだが・・・。

それにしても、本を読んでこんなに存在感のある涙をこぼしたのは初めてかもしれない。頬を伝う涙の意味合いが、自分の中ではっきりくっきりとしている。「本を読んでいたら知らないうちに涙がこぼれていて」といった類のものではない。「作品世界に陶酔し、主人公に憑依した自分が流す涙」でもない。これは、私が私自身の中にある寂しさや孤独感をえぐられて流している、どくどく血の通った涙、間違いなく自分自身の感情から生み出された涙だとわかる。

うーん、これはすごい。実は連休中ずっと私の中でゆらゆら揺れていた「私が失っている最中のもの」が何なのか、少し見えた気がする。これをもって、ひとまず「休み」は一休み。気持ちを切り替えて、うまく風に乗って社会復帰しようと思う7月の連休最後の夜。

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